記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
「情報I」て学んで意味あるの?どんなふうに役立つんだろう?
教科が増えるだけで負担が増えるだけじゃん
というように勉強が嫌になる時、勉強する意義を問いたくなりますよね。
あまりに数学が苦手で、
数学って社会に出てから使うの?
という言葉などを発した/聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
同じように、「情報I」でも”大事”と聞いたり、”身近な例が多い”と言っても、
それぞれの範囲がどのように活きるのかというのは意外にもイメージしづらいかもしれません。
生徒同様に、自分の時には習わなかった保護者・大人世代もイメージしづらいかもしれません。
勉強する意義がわからずモチベーションが下がるということは、
逆に言えば実生活・実社会で役立つことがわかれば、理解しようとする気持ちが少しでも向上する可能性があるということです。
大学受験は高校受験と比べて範囲が膨大です。
時間が限られる中で膨大な量を暗記したりアウトプットしたりして身につけるには効率よく勉強することが必須ですし、そのためには勉強へのモチベーションが重要となります。
そこで今回は「情報I」が実際にどのように役立つのか、という点を教育業界に10年以上勤める筆者が実生活での例を用いて紹介します。
先に結論を言うと、
「情報I」はめちゃくちゃ役立つし身近なところに活かすことができるよ!
この記事を読めば
確かに、情報Iは役立つかも。もう少し気持ちを入れて頑張ろう
と思うきっかけになるはずです。
- 勉強する意義がわかればモチベーションが上がる生徒
- 情報Iのそれぞれの内容がどのように役立つか説明できるようになりたい保護者
どれか一つでも当てはまる方はぜひ読んでください
\この記事でわかること/
- 「情報I」で学ぶことの日常生活や社会での役立つ例
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
ぜひ最後までお付き合いください。
目次
今回は架空のストーリーをもとにイメージしましょう
今回はイメージしやすいように、部活動をテーマにして、情報Iの知識をどのように流用できるのかを紹介します。
※多少強引な例もありますが、イメージしやすさを重視しているのでご了承ください。
野球部の友人から、リーグ戦の大会(試合)に応援に来てくれる人を増やしたいんだけど、手伝ってくれないか?と相談があったよ…
この事例を例に、情報Iで学習する分野がどのように活きるかを考えてみよう。
おさらい
- 情報社会と問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
まずは、「リーグ戦の大会(試合)に応援に来てくれる人が少ない」これが問題(課題)だよね。
そうだね。
じゃぁ、リーグ戦の大会に応援に来てくれる人を増やす(=理想の姿)ために、どういったことにチャレンジしてみようか?考えている施策はある?
そうだね、今は
- 練習の様子を動画YouTubeで公開して野球部の頑張りをアピール。認知度を上げる
- 大会の試合日が決まったらポスターを作って、校舎内に貼ったりSNSでアップして告知する
- 何より勝率を上げる工夫や練習を行ってもらう
ということを考えているよ。
どれも良い施策だね。それじゃあ、まずはまとめて、施策を順番に深堀していこう
「リーグ戦の大会(試合)に応援に来てくれる人が少ない」
リーグ戦の大会に応援に来てくれる人を増やす
この課題解決のために、
情報Iで学ぶ
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
をどのように活かせるのかを確認しましょう。
施策①(データの活用) 練習の様子をYouTubeで公開して野球部の頑張りをアピール。認知度を上げる
野球部の認知度も上げるために練習の様子を撮影してYouTubeにアップ完了したよ!
いいね。それじゃあ試合当日までは時間があるから様子を見てみよう。
〜後日〜
あれ、なかなか視聴数が伸びないよ、視聴されている時間帯や曜日も偏りがあるみたい。
視聴数はどのような傾向があるかな?
そのサンプルをもとに、どのような傾向があるかを分析して改善を図る。
これは情報Iの「データの分析」で学んだ知識を活かすことができるんだよ
動画をアップしてから視聴されているのは、
- どのような日時に多いのか
- どのような人が多いのか
そういったデータを集めて分析し、「どのような傾向にあるのか」「相関があるならばどのような要素と関連があるのか」ということを導き出し、
視聴数をアップさせるために、その傾向に合わせて「どのタイミング」を狙って動画をアップしたり動画を認知してもらうアプローチを行えば良いかということを考えることができます。これは情報Iの「データの活用」分野で学ぶ知識を応用することでできます。
実際に都内の高校では「自分の学校を紹介する動画の視聴数をアップさせるには何が必要か」を考える授業が展開されているところもあります。
▶︎「「YouTubeの再生回数をアップさせる」授業から見える不安・危機感とは」の記事で詳しく紹介しています。
集めたデータを分析して、それに合わせて動画のアップ日時を変更してみるよ!
施策②(情報デザイン分野) ポスターを作って、校舎内に貼ったりSNSでアップして告知する
試合日が決まったからポスターを作るんだけど、みんなに見てもらえるかな?
そうだね、見てもらうためにはデザインは非常に大事だね。
デザインか…
例えば、Twitterで画像が添付されていてもタイムラインで見る時には「1秒」も見ないよね。
つまり、一瞬しか見ないんだ。逆にいうと瞬時に目を引くデザインである方が良いんだ。
それは難しいね…
確かにそこまでこだわるのは難しいけど、
デザインの4原則を使ったり、文字数を減らすために図やピクトグラムで代用したりすることで、一目観た時の印象を「見やすい」と思わってもらえるようになるよ。
デザインの4原則ってなに?
デザインする上で重要な手法で、
- 「近接」
- 「整列」
- 「反復」
- 「コントラスト(対比)」
を意識するだけでグッと見た目がよくなるという工夫の一つだよ
▶︎「デザインの4原則」については「【情報デザイン】誰でもできる劇的変化!デザインの4原則」の記事でも詳しく紹介しています。
なるほど。わかりました、やってみるよ!
情報Iの情報デザイン分野は平たく言うと、「情報を的確に伝える・伝わるための工夫や手段を学ぶ」ことになります。
文字が多いと、文章がめちゃくちゃになって支離滅裂になってしまったり、一目観た時に「見づらい」と言う印象になりますよね
例
そのため、
ピクトグラムやモデル化、デザインの4原則といった手法を使って「余白」をうまく使って「見やすい」と瞬時に思ってもらえるデザインを目指すのです。
例
このように情報デザイン分野の知識を流用することで、
目に留める工夫を施すことができ、それにより興味を引いたり、認知度を上げたりすることができるのです。
施策③(プログラミング分野) 何より勝率を上げる工夫や練習を行ってもらう
試合を観に行くなら、ぜひとも勝つ姿を見たい!
そうだね、友達の勇姿は元気をもらえるよね
でも、勝率を上げるには、野球部に頑張ってもらうしかないんだよね。
練習に充てられる時間はスポーツに力を入れている学校よりも少ないからどうしても短くなるんだよね。そうなったら練習量で負けてしまうかな…
その不安はあるよね。でも同じように練習時間が限られている学校は他にも多くあるよ。だったら時間が限られている学校に合った練習方法や勝ち方を模索しよう。
得意な球種とかコースをデータにとって活用することはできないかな?
実際に、兵庫県にある進学校では、データ野球を導入するために、部員がプログラミング知識を使ってデータから得意な球種などを算出するシステムを作った例もあるんだよ。
プログラミング!?高校生で!?難しくない?
このシステム自体は難しいと思うし時間はかかるかもしれないけど、このVBAというプログラミング言語は情報Iの「プログラミング」分野でも取り上げられるプログラミング言語の一つなんだ。
VBAは聞いたことがある!ということはボクも頑張ればできる?
時間がかかるかもしれないけど頑張れば、高校生であってもデータを活用するシステムを作ることができるんだよ。
このように情報Iで学ぶプログラミング能力を応用させていけば、
部活の勝率を上げることに貢献することもできるのです。
すごい、すぐに完成させるのは難しいかもしれないけど、プログラミングを活用できることはわかったよ!
データを活用して応援にもチカラを入れて、学校一丸となって試合に勝利したいね!
このように、難易度に差はありますが、情報Iで学ぶ知識は部活動でも使うことができるように、実生活・実社会でもすぐ使えるものばかりなのです!
確かに、情報Iは役立つかも。もう少し気持ちを入れて頑張ろう
まとめ
情報Iで学ぶそれぞれの分野を部活動の集客の例をもとに活用例を紹介しました。
- データの活用:動画の視聴数を上げるために活用して認知度を上げる
- 情報デザイン:目につきやすいデザインのポスターを作って興味関心を沸かせる
- プログラミング:プログラミング知識を活用してシステムを作り勝率を上げる
これらを通して、
「リーグ戦の大会(試合)に応援に来てくれる人が少ない」という課題(問題)解決を図るのです。
つまり、
- データの活用
- デザイン
- プログラミング
これらの力(スキル)を学んで活用し、問題を解決する、それが「情報I」の学ぶ目的なのです。
確かに、日常の中でも役立つ、と言われる理由がわかったよ
このように、
- 情報Iの知識を流用することで周りから頼られる存在になる
- 友達の助けになる!こういったサポートの仕方もあるんだ!と気づくことができる
日常生活・実社会の中でも役立つと感じられたら、モチベーション向上にもつながりやすいでしょう。
受験科目として闇雲に、修行のように耐えて学ぶのではなく、「実生活に役立つんだ」というイメージが湧き、実際にそのことを体験することで、身に付きやすくなりますよ
身近なところでの活用例がイメージしやすいという性質がある教科だからこそ、前向きな気持ちで学んで、どんどん吸収して得意になっていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
にほんブログ村ブログ村に参加中です。上のバナーをクリックいただくだけで当ブログにポイントが入ります。いつも応援クリックありがとうございます。
Twitter やってます。
新着記事のお知らせをしていますのでぜひフォローしてください!スポンサーリンク