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2025年度の共通テストから「情報」が追加されるけど、旧課程で授業を受けた生徒はどうなるの?
という疑問をお持ちの方に向けた記事となっています。
2025年度から新しい学習指導要領を範囲とした大学入学共通テストが始まるため、さまざまな変更が加わります。
【自分にどう影響?】2025年度大学入学共通テストの変更点を解説その大きな変更のひとつに「情報」科の追加があります。新しい学習指導要領では「情報I」が必修化されたためです。
しかし、それ以前の学習指導要領(旧学習指導要領)で勉強している生徒(2024年度に受験する生徒など)は、新しい範囲の「情報I」を学校で学んでいないため、ハンデを追ってしまいます。
そのようなケースのために、旧学習指導要領で学んだ生徒は「情報」の代わりに受験できる科目があります。それは「旧情報(仮)」です。
旧情報?しかも(仮)?意味がわからない…!
と疑問が残るかと思います。
そこで、この記事では「旧情報(仮)」について
- 「旧情報(仮)」科の範囲
- 対策するならばどうすれば良いか
について、これまで学習塾業界に10年以上勤め、500人以上の生徒を指導してきた筆者がお伝えします。
この記事を読めば「旧情報(仮)」で、「情報」の鬼門分野である「プログラミング分野」を避けることも可能ですよ
ぜひ最後までお付き合いください!
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
目次
「旧情報(仮)」とは、2024年度に受験した生徒が2025年度に受験する際に「情報」の代わりに受験することができる科目の名称です。
2025年度は2022年度から始まった新しい学習指導要領を範囲とした試験となります。新しい学習指導要領では「情報I」が必修化となっており、共通テストでも科目として出題されることが決まっています。
しかし、2024年度に受験した生徒、つまり2021年度に入学した生徒は学校で「情報I」を学んでいないため、
「情報科の試験を受けない」のではなく「旧学習指導要領で定めた「情報」科を範囲とした試験を受ける」ことになります。
その科目が「旧情報(仮)」なのです。
簡単に言うと、2024年度で残念ながら浪人となった人は翌年度から「情報」か「旧情報(仮)」も受験しなければならないということです
でも、なんで「旧情報(仮)」という名称なの?
(仮)は本当に仮称という意味だけど、「旧」がついているのは「情報」と違いがあるからだよ。
「旧情報(仮)」と「情報」は出題範囲が少し異なります。
それは
- 情報▶︎2022年度から始まった新しい学習指導要領で必修化となった「情報Ⅰ」が範囲
- 旧情報(仮)▶︎2022年度以前の旧学習指導要領で学んだ「社会と情報」「情報の化学」が範囲
となっているからです。
旧学習指導要領(以下、旧課程)で学ぶ「社会と情報」「情報の化学」は「情報Ⅰ」と少し学ぶ内容が異なるのです。
それぞれの範囲について順に確認していきましょう。
「旧情報(仮)」について細かくみていきましょう。
上記でも触れましたが、「旧情報(仮)」の範囲は旧課程で学ぶ
- 社会と情報
- 情報の科学
が範囲となっています。
なんで2つの科目が対象なの?
学校によってどちらを学ぶかが異なるからだよ。
「社会と情報」「情報の科学」のどちらを学ぶかは学校によって異なります。
そのため、大学入試センターも以下のように予告しています。
新教育課程による出題科目と経過措置科目を合わせた2科目のうちから1科目を選択し,解答する。『旧情報(仮)』の出題範囲は,平成21年告示学習指導要領の「社会と情報」及び「情報の科学」の内容とする。なお,高等学校等において「社会と情報」,「情報の科学」のいずれの科目を履修していても不利益が生じないよう,両科目の共通部分に対応した必答問題に加え,「社会と情報」に対応した問題及び「情報の科学」に対応した問題を出題し,選択
令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト「経過措置科目」の出題方法等(予告)
解答させる。
難しく書いていますが、
- 旧過程で高校で学んだ生徒(2024年度に受験した生徒)は、旧過程が範囲の「旧情報」、もしくは新過程の「情報」のどちらか1つを受験する
- 「社会と情報」「情報の科学」で共通している範囲を必答問題にする
- 「社会と情報」「情報の科学」どちらかの科目がその出題内容の中心になっている問題を選択問題にする
ということです。
そのことが発表された試作問題に反映されていました。
試作問題では問題構成と出題範囲は以下のようになっていました。
しかし、「学校でどちらを学んでいても選択問題は好きに選んでよい」と注釈がついています。
つまり、学校で「情報の科学」を履修していても共通テストでは「社会と情報」をメインの範囲とした選択問題「第3問」「第6問」を選択して解答できるということです。
このことが旧情報(仮)の対策にも影響してきます…!詳しくは後述しています
そもそも、「社会と情報」「情報の化学」って範囲はどう違うの?
ということで、それぞれの範囲を確認しましょう。
それぞれの範囲を確認することで、「情報I」とのつながり、そして、試験で難しい範囲を避けることができるのです。
早速具体的に見ていきましょう。
「社会と情報」「情報の科学」のそれぞれの範囲は以下のようになっています。
画像の中の紫の線は共通した内容と捉えることができます。
そしてそれぞれの範囲の情報Ⅰとの関連度はこのようなイメージです。
より厳密に分けることもできますが、ざっくりと分けるとそれぞれの科目の範囲は
- 社会と情報▶︎「情報I」の「情報社会と問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」の範囲と近い
- 情報の科学▶︎「情報I」の「情報社会と問題解決」「コンピュータとプログラミング」の範囲と近い
ということがわかります。
範囲はわかったけど、どうしたら良いの?範囲がわかれば難しい問題を避けることもできるって言ったじゃない!
と慌てずに順に整理しましょう。
実際に対策するならば
- 自分と相性の良い範囲を見定めて対策する
- そもそも2024年度に合格できるようにする
ことが大切です。
旧情報(仮)の対策を行うにあたっては「自分と相性の良い範囲を見定める」ことが大切です。
そもそも、情報Iの範囲をおおまかに分類すると以下のようになります。
このように、出題の傾向として「暗記中心」なのか「思考力が問われる」のか範囲によって異なります。
そしてもう一度「社会と情報」「情報の科学」の範囲を思い出しましょう。
- 社会と情報▶︎「情報I」の「情報社会と問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」の範囲と近い
- 情報の科学▶︎「情報I」の「情報社会と問題解決」「コンピュータとプログラミング」の範囲と近い
上の図と照らしわせると、「社会と情報」範囲の方が暗記中心と言えるのです。
そして共通テスト試作問題で制定されていたように
- 学校で「社会と情報」「情報の科学」どちらを学んでいても選択問題は好きに選んでよい
- 「旧情報(仮)」では「情報I」の難関単元である「プログラミング」問題が選択問題である
ことを考えると、
「社会と情報」の内容を中心に対策する方が暗記中心なので取り組みやすいということがわかります。
もちろん、思考力が問われる問題の方が得意という場合には、「モデル化とシミュレーション」「アルゴリズム(プログラミング)」を範囲としている「情報の科学」をメインに対策するのも良いでしょう。
しかし、
- モデル化って何?
- アルゴリズムとかフローチャート、本当に苦手
- プログラミングのコードの意味が全然わからない
というように、「情報I」のメイン単元にもなっている部分に馴染みのない人は多いはず。
そういったときには暗記中心に対策することが結果的に無理をすることが少ないので効率の良い勉強につながります。
このように、自分と相性の良い範囲を見定めて対策することが非常に重要となるのです。
2つ目は「そもそも2024年度に合格できるようにする」ことです。
いくら暗記中心の範囲があると言っても、受験科目が増えることに変わりはありません。
また、情報以外の教科・科目についても2025年度からは変更点がありますので、その準備にも時間を割かなければなりません。
簡単に言うと「負担が増える」のです。
そのため、「2024年度に合格した方が明らかに気持ち的に楽」です。
もちろん誰も好きで不合格になる人なんていません。しかし、残念ながら2025年度から大きな変更が加わることで2024年度の受験は相当、熾烈な戦いになることが予想されます。
同じようなことが2021年度(センター試験最終年度)で発生し、「1点の差」で泣く泣く不合格になった生徒もたくさんいました。
このようなことが再発されることが懸念されるため、2024年度に合格できるように入念に準備しましょう。
具体的には例年の合格ラインよりも1割〜2割以上の得点率を獲得できるように勉強することが必要です。
2024年度に残念な結果になったら翌年には追加して新しい科目も勉強しないといけないなんて…想像するだけでもイヤ…
2024年度に受験した生徒が2025年度に受験することになった場合に「情報」の代わりに受験することができる「旧情報(仮)」という共通テストの科目について解説しました。
情報Ⅰを範囲とする「情報」と似ているところもあるものの、違いもあります。
それぞれの範囲を得意にできるか、相性によって中心に対策する範囲を見定めて準備するようにしていきたいですね。
しかし、対策は立てられるといっても科目数が増えるという負担が増えることには変わりはありません。ですから2024年度の受験で合格できるように、準備を始めましょう。
2024年度は現行制度最後の年です。大学受験に特化している塾で受験情報を受け取りながら合格を勝ち取るようにしましょう!
受験は早期着手が大切。例年よりも熾烈な年に自力だけで受験に臨むのはハイリスク。ひとまず受験情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。
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学校では得られない受験情報を活用して熾烈な受験を制して合格を勝ち取りましょう!
今日のこの一歩が受験直前に大きな差になっていますよ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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