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共通テストに向けた「情報」科の勉強っていつから始めれば良いの?
という方に向けた記事となっています。
共通テストに情報科目が初めて導入され、その初年度に受験生として立ち向かうことは、確かに不安を抱えることでしょう。
いつから勉強すればいいのか、どのように対策をすれば成功の可能性を高めることができるのか、わからないですよね。
そこでこの記事では学習塾業界に10年以上携わり受験指導を行ってきた筆者が「情報科の勉強をいつから始めれば良いか」という点について解説します。
先に結論をいうと、筆者は「高2の終わり〜高3から始める」ことをオススメします。
ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
2022年から学習指導要領が改定され、高校において「情報1」が必修化されました。
それにより、2025年度の大学入学共通テストから「情報」が新設されます。
これにより、国公立大学を受験する場合にはこれまで必要だった5教科7科目に「情報」が加わり、6教科8科目の受験が必要となります。
▶︎「高校の情報教育・プログラミング:いつから必修科目に?」の記事でも紹介しています。
出題範囲
「情報」の範囲は「情報1」の単元となっています。その「情報Ⅰ」の範囲は、
情報Iの範囲
- 「情報社会の問題解決」
- 「コミュニケーションと情報デザイン」
- 「コンピュータとプログラミング」
- 「情報通信ネットワークとデータの活用
の4つにわかれています。これらを網羅するように出題されることが予想されます。
問題形式
「情報」は過去問がありませんが、大学入試センターが「サンプル問題」(令和3年3月24日)「試作問題」(令和4年11月9日)を発表しており、それらの問題を分析して考えられることを続けて紹介します。
試作問題はより本番を想定した構成になっていたように見受けられるため、実際の試験でも似た出題形式・問題構成になるのではないかと予想できます。
試作問題 問題構成・範囲・配点
問 | 範囲 | 配点 |
---|---|---|
1 | 「情報社会の問題解決」 「情報通信ネットワークとデータの活用」 「コンピュータとプログラミング」 「コミュニケーションと情報デザイン」 | 20点 |
2 | 「情報社会の問題解決」 「コミュニケーションと情報デザイン」 「コンピュータとプログラミング」 | 30点 |
3 | 「コンピュータとプログラミング」 | 25点 |
4 | 「情報通信ネットワークとデータの活用」 | 25点 |
計 | 100点 |
このように大問4つの構成となりました。そのため実際の試験でも大問が4つ程度の構成になることが予想されます。
▶︎「共通テスト「情報」対策に必要なことは?塾講師が解説!勉強法と参考書」の記事でも紹介しています。
2025年度までどのような問題になるかが見えづらい「情報」ですが、いつから勉強するのが良いかというと「高2の終わり〜高3から始める」ことを筆者はオススメします。
その理由は
- 「情報」科は理科社会と似ている
- 2025年度入試は他教科も難化予想。高2の終わりまでは「時間のかかる教科」を優先すべき
- 共通テストレベルの「情報」の対策問題集がまだ無い
だからです。
筆者が「高2の終わり〜高3から始める」ことをおすすめする1つ目の理由は「情報科は理科社会と似ている」からです。似ているポイントとは
- 「暗記分野と思考力を問う分野に分かれている」
- 「暗記などインプットに一定の期間が必要」
という点です。
そのため、開始時期も理科社会と同じ頃で良いと言えるでしょう。
ただ、暗記科目がひとつ増えることになるのでどれかを早めに始めるのは有効な手です
2つ目の理由は「2025年度入試は他教科も難化予想。時間のかかる教科を優先すべき」だからです。
2025年度の大学入学共通テストは大きな変更点があります。
「情報」が加わること以外にも
- 歴史総合・公共など新設科目がある
- 数学Bに「統計的推測」が追加。「ベクトル」が必要なら数学Cを学習する必要がある
- 必要な英単語も3,000語程度から5,000程度まで増える
など、負担が大きくなるのです。
これらのことから全体として、これまでよりも難化することが予想されます。
「情報」を含めた新設される科目に注目が行きがちですが、他の科目に関してもこれまで以上の対策時間を当てる必要があるのです。
共通テストで高得点を狙うには、どの教科でも
- 基礎を固める
- 応用問題を解く
- 過去問演習を通して形式に慣れる
というステップを踏むことが大切です。
高3から理科や社会、情報の勉強を始めるには英数国の基礎を高2の終わりまでに固めておくことが必要なのです。
高2で英数国が完璧な人、高3になっても英文法で悩んでいる人、どちらがゆとりのある受験勉強になるかは明白ですよね
そのため、高2の終わりまでは時間のかかる教科を優先して取り組むべきなのです。
最後の理由は「共通テストレベルの「情報」の対策問題集がまだ無い」からです。
対策しようとしても適した問題集が無いので、やりようが無いんですよね
今後、適した問題集はどんどん登場してくることを期待したいところですが、いまは焦っても仕方がありません。
その意味では、2年生の間は、問題集も揃っている他の教科を優先して取り組む方が良いと言えるでしょう。
▶︎オススメ参考書・問題集はこちらの記事でも紹介しています。
高校情報Ⅰ おすすめ参考書・問題集【2024年2月】最新書籍と選び方最後に共通テストの「情報」に向けた勉強計画を紹介します。
具体的には
- 高3の7月ごろまでを目途に基礎用語や知識のインプット・一問一答でアウトプット
- 夏休みごろを目処にプログラミング問題や応用問題を解けるようにする
- 11・12月~共通テスト本番まで共通テスト用の総合演習・過去問演習
が良いでしょう。
「情報1」の範囲の
- 「情報社会の問題解決」
- 「コミュニケーションと情報デザイン」
は、まずは語句や単語を覚えることが大切です。また、他の分野と比べると暗記が中心とも言えます。
試験の第1問では基礎知識を問う問題が出題される可能性が高いので、これだけでも対策になるのです。
また、基礎用語を暗記したのちは、アウトプットして基礎問題を解けるようにしましょう。
共通テストの「情報」は定期テストよりも難しくなることが予想されますが、
その土台となるのは定期テストレベルの基礎問題です。そのため基礎問題が解けないことには共通テストでも高得点を目指すのは難しくなるので、注意が必要です。
基礎用語のアウトプットには一問一答型アプリケーション「情報1 一問一答トレーニングGYM」を活用しましょう
このアプリケーションは
- 教科書に掲載されている基礎用語およそ300語に対応する問題を収録
- 「情報関係基礎」過去問から再編集した入試レベル問題も収録
しているため、共通テスト対策に直結します!
プログラミング問題は大問の1つとして設置されることが予想されます。
そのため、プログラミング問題に早期に強くなることで差をつけることができます。
まずはコチラの記事で基礎となる項目をしっかり理解するようにしましょう。
【情報I】プログラミング問題に強くなる10個の基礎(苦手な人必見)また、基礎的なプログラミング問題に特化した問題集で、擬似言語でのプログラミング問題に強くなりましょう。
共通テスト直前の11月・12月ごろからは共通テスト用の総合演習問題や過去問演習にチャレンジしましょう。
現時点では共通テスト用の総合演習問題は少ないですが、直前期には今よりも増えていることが予想されます。
総合演習問題の例としては「サンプル問題」(令和3年3月24日)「試作問題」(令和4年11月9日)を利用しましょう。
また、「情報」科としての過去問はありませんが、共通テストの科目「情報関係基礎」は「情報」の過去問演習に非常に有効と言えます。
【20年分の「情報関係基礎」を分析】「情報」に役立つアドバイスこれらのスケジュールを意識して計画を立てて勉強を進めるようにしましょう!
2025年度から導入される「情報」科について、いつから勉強するのが良いかを解説しました。
高2の終わり〜高3にかけて本格的に開始できるように、高2の間は「英数国を中心とした地続き性の強い科目」を優先し、基礎固めを終えておくことが大切です。
高3になってからは
- 高3の7月ごろまでを目途に基礎用語や知識のインプット・一問一答でアウトプット
- 夏休みごろを目処にプログラミング問題や応用問題を解けるようにする
- 11・12月~共通テスト本番まで共通テスト用の総合演習・過去問演習
を目安として計画を立てるようにしましょう!
少しでも高得点に近づくように勉強していきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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