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突然ですが
今から本当に2025年度の共通テストが不安で仕方ないよ。「情報」が無くなったりしないのかな
というように感じている受験生も多いことでしょう。
実は筆者は
もしかしてもしかすると、「情報」科が無くなることもありうる?
という懸念を持っています。
2025年度の大学入学共通テストで「情報1」を出題範囲とした「情報」科の導入が決まっています。初実施される科目ですし、プログラミングや統計学の知識も範囲に含まれるため、いまから「どのように対策するか」という点が気になる方もいるでしょう。
しかし、そもそも「情報」科の導入が見送られる可能性が残っているのではないかと筆者は考えています。
それは「過去にも『導入・実施する』と言いながら、結局導入が見送られたケースがある」からです。
そこで今回は「『情報』科の導入が見送られる可能性が残る」理由について紹介したいと思います!
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
目次
筆者が考える「情報」科のテストが導入を見送られる可能性がある理由は以下の2つです。
- 過去にも英語の外部検定利用が見送られたから
- そもそも情報1を指導できる教員が不足しているから
です。
順に紹介します。
いまでは「大学入学共通テスト」という名称も馴染んできましたが、その名称に変わったのは2020年度に実施される時からです。かつての「センター試験」から大幅リニューアルを加えると豪語されていた大学入学共通テスト。
そのリニューアル内容の中でも、よく言われていたのは以下の項目でした。
- 問題文の文章量が多くなる
- 必要な英単語数が多くなる
- 記述式回答の問題が出題される(主に国語で)
- 英語の外部検定利用が採用される
といったことでした。特にクローズアップされていたのが「記述式回答の問題が出題される」「英語の外部検定利用が採用される」でした。
英語の外部検定利用とは、英検やTOEFLといった外部の検定で一定基準の成績を獲得することが必須と設定されたことでした。
つまり毎年1月に行われる大学入学共通テスト当日ではなく、それまでに外部検定を受験し、その成績を利用するというものでした。
大学の中には外部検定で一定の成績を収めることを受験資格に設定するところもありました
しかし、記述式回答については「採点が非常に困難になること」「採点基準があいまいになってしまうこと」を理由に、そして英語の外部検定利用については「いわゆる都市部とそうでない地域とで受験機会に不公平が生じる」という点が指摘されたことを理由に、2つとも導入が見送られました。
しかも、英語の外部検定利用の見送りについては大学入学共通テストまで残り1年を切った状況で見送りが決定されたのです。
学校や塾でも混乱が生じました…
このような事例があるため、「情報」科についてもまだ予断を許さない状況なのです。
2つ目の理由は「情報」を指導できる教員が不足しているという事実があるということです。
文部科学省の調査(令和2年実施)し各都道府県の教育委員会に通達した資料(令和3年)によると情報科を指導している教員5,072人のうち、臨時免許状で指導している教員が256人、免許外教科担任が954人、計1,210人が普通免許状を持たず担当することになるという苦しい現状があります。
(参考)(別紙1)高等学校情報科担当教員の専門性向上及び採用・配置の促進について(通知)
臨時免許状とは、「普通免許状を持った人を採用できないときに」授与されるもの、免許外教科担任制は、たとえば数学を指導する先生が「情報」を指導することを指します。
また、いわゆる都市部の方が教員の確保はしやすいという状況を鑑みると、この現実を「地域間格差」と指摘され、不公平という主張が展開されてもおかしくはないでしょう。
そうすると、英語の外部検定利用のときのように大どんでん返しが起こる可能性も0ではないのです。
「情報」科の導入について不明瞭な部分が残るとなると対策の方法も変わります。具体的には以下のように準備するのが良いと考えます。
- まずは「情報」以外の科目を優先的に勉強する
- 「情報」の受験対策は高2の冬〜高3にかけて本格実施する
です。
まずは「英数国などの対策に時間がかかる科目」を優先的に勉強しましょう。
その理由は「2025年度入試は他教科も難化予想のため。時間のかかる教科を優先すべき」だからです。
2025年度度の大学入学共通テストは大きな変更点があります。
「情報」が加わること以外にも
- 歴史総合・公共など新設科目がある
- 数学Bに「統計的推測」が追加。「ベクトル」が必要なら数学Cを学習する必要がある
- 必要な英単語も3,000語程度から5,000程度まで増える
など、負担が大きくなるのです。
これらのことから全体として、これまでよりも難化することが予想されます。
「情報」を含めた新設される科目に注目が行きがちですが、他の科目に関してもこれまで以上の対策時間を当てる必要があるのです。
そして肝心の「情報」については高2の冬〜3年生にかけて本格実施しましょう。
その理由は
- 共通テストレベルの「情報」の対策問題集がまだ無い
- 各大学がまだ要不要を発表していない
- どちらかというと、理科社会のように暗記要素も比重が大きいため
だからです。
情報にはプログラミングや統計学のように思考力を試す分野もありますが、一方で暗記中心となる分野もあります。
そのため、以上の理由からも理科社会と同じタイミングで対策を始めるのが良いと言えるでしょう。
そして具体的な対策についてはこちらの記事に書いています!
共通テスト「情報」対策に必要なことは?塾講師が解説!勉強法と参考書▶︎「情報1」の基礎用語の定着〜入試問題レベルへのチャレンジはこちらのアプリケーションがおすすめ。
「情報」科の導入が見送られる可能性が残る理由を紹介しました。
英語の外部検定利用の二の舞にならないように、しっかりと動向をチェックしておきましょう。
そして、いまできることにフォーカスを当てて、英数国を中心に対策を行なっていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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