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2022年から新しい指導要領が始まって、2025年に入試も新しく?なるって聞いたけど、どう変わるんだろう?
学習指導要領が改訂されて大学入試って何か変わることあるの?自分の子どものために知っておくべきことってあるかな?
2025年度から新しい指導要領の範囲になりますが、実はまだ把握していない人、多いんです
2022年度からの学習指導要領改訂を受け、その3年後の入試である2025年度の大学入試も大きく変化することになります。早ければ学校の進路指導説明などでも触れていると思いますが、「まだ聞いたことがない」という人にとっては初耳で、「どんな内容なのか?」「自分にはどう関係があるのだろう?」と疑問に思いますよね。
今日の記事はこのような疑問をお持ちの方に最適な内容になっています!新しい学習指導要領の範囲から出題される2025年度の大学入学共通テストについて、学習塾業界で10年以上勤務した私が、その改訂ポイントを詳しく解説します!
知っている/知らないの差は合否に繋がります。早くにその変更内容を知って、受験に有利な状況に持っていきましょう!
- 2025年度の大学入試(大学入学共通テスト)が変わることを知らない
- 2025年度の大学入試が変わることは聞いているけど詳しく知らない・説明できない
- 入試の変更で、自分がどのように影響するのかわからない・何をすべきかわからない
どれか一つでも当てはまる人はぜひ読んでみてください
\この記事でわかること/
- 2025年度からの共通テストへの影響・改訂ポイント
- 2025年度の入試に向けてやるべきこと
先に結論をまとめたものをお見せすると、
- 試験は紙で実施。英語4技能評価や記述式問題、 CBTのいずれも活用無しとなる予定。
- 新課程で3年間履修する生徒だけが有利にならないよう、旧課程の履修者には経過措置が取られる。
- 各教科の変更点まとめは以下。
- 「国語」→従来と同じ。
- 「社会」→「地理総合、地理探求」「歴史総合、 日本史探究」「歴史総合、 世界史探究」 「公共、 倫理」「公共、 政治・経済」「地理総合、歴史総合、 公共」の計6科目に。 受験生は現行通り、「地理歴史」「公民」から最大2科目選択が可能。
- 「英語」→従来と同じ。
- 「数学」→数学I、Aは変更なし。「数学Ⅱ、数学B、数学C」においては、数学B、Cについては3項目を選択し解答する。これにより文系の生徒でも、数学Cを勉強しなければならないことがある。
- 「理科」→従来と同じ。
- 「情報」→出題範囲が「情報I」の「情報」という試験科目が新設。
- まずは自分が受けようと考えている科目にどのような変更があるのかを把握
- 今まで習った内容で苦手なところは早期に克服。特に「数学」のデータ分野は「情報」にもつながる
となります。それぞれについて順に解説しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
※前回の記事では、今回の変更の理由である学習指導要領はどのように改訂されたのかについて解説しています。
2025年大学入学共通テストの各教科の改訂ポイント
試験そのものへの影響は?
試験そのものへの大きな変更は見られず、ほとんどが従来通りとなる予定です。ただ、新しい学習指導要領で勉強してない生徒が受験する場合(いわゆる既卒生)、不利益にならないように経過措置が取られます。
これらをまとめると、現時点で以下のようになることが予定されています。
- 試験形式は紙で実施
- 英語4技能評価や記述式問題、 CBTのいずれも活用無し
- 新しい学習指導要領で3年間履修する現役生だけが有利な状況にならないよう、旧課程の履修者には経過措置が取られる。
続いて、2025年度大学入学共通テストの教科・科目一覧を見てみましょう。
2025年度大学入学共通テストの教科・科目一覧
現時点で2025年度大学入学共通テストの教科・科目は下記の通りとなっています。
この図を元に改訂ポイントを確認しましょう。
2025年大学入学共通テスト 改訂ポイント①:社会
地理歴史、公民は「地理総合、地理探求」「歴史総合、 日本史探究」「歴史総合、 世界史探究」「公共、 倫理」 「公共、 政治・経済」 「地理総合、歴史総合、 公共」の計6科目に再編されました。 受験生は現行通り、「地理歴史」「公民」から最大2科目選択が可能です。
ただし、組み合わせが不可な例があるなど、いくつか気をつけなければならない点があります。
2025年大学入学共通テスト 改訂ポイント②:数学②
「数学Ⅱ 数学B 数学C」は、数学B、Cについては次の4項目から3項目を選択し解答することになります。
- 数学B:「数列」「統計的な推測」
- 数学C: 「ペクトル」 「平面上の曲線と複素数平面」
「ベクトル」分野は、これまで数学Bで頻出の範囲でした。そのため大学側も、「必要な能力」として定めていることが多く、その傾向は今後も続くと考えて良いでしょう。そのため、通常は理系の生徒が履修する「数学C」ですが、文系の生徒でも(数学②が受験で必要となる場合は)「数学C」を勉強しなければならないことになるでしょう。
2025年大学入学共通テスト 改訂ポイント③:理科
理科は「物理基礎」 「化学基礎」 「生物基礎」 「地学基礎」の基礎科目が 「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」 1科目にまとめられています。ただし、各基礎科目から2科目の内容の問題を選択解答することになっています。選択パターンは従来と同じであるため、問題冊子が1つになるような、そんな小さい変化というイメージでしょうか。
2025年大学入学共通テスト 改訂ポイント④:情報
大きな変更の一つです。文系・理系を問わず英語・国語・数学のような基礎的な科目として新設されます。必履修科目である「情報I」の内容からの出題となります。国公立大学の受験では、大学入学共通テストでの「情報」を試験科目として利用すると発表しているところも多いため、従来の5教科7科目に加え、6教科8科目が課されることとなります。
この記事で「情報」の試験概要について詳しい解説を加えていますので併せてご覧くださいね。
2025年大学入学共通テストの改訂 自分はまずは何をすれば良い?
まずは自分の受験に影響する科目の変更点を正しく把握
まだ進学したい大学や学部も決められていない人もいるかもしれません。
しかし、「共通テストを受ける!」と決めている人は、自分が選択しようとしている受験科目の変更点(上記の内容)を正しく把握しましょう。
例えば、
僕が目指している大学は毎年、共通テストの数学では「ベクトル」が必要なんだ
という場合には、(引き続き「ベクトル」範囲が出題されるとして)新しい学習指導要領の元では、数学Cの受験が必要となります。
このように変更を正しく理解して、自分の目指す大学を受験できるようにしましょう。
なお、そもそも文系・理系の選択も迷っているという人はこちらの記事も参考にしてみてください。
今まで習った内容で苦手なところは早期に克服する
これまで学校で習ったなかで苦手だと感じる内容・単元は早期に復習して克服しましょう。
大学入学共通テストは学校で採択されている教科書の内容を理解していることが高得点につながります。
そのため、これまで学んだ内容を見直して、理解が不足しているなと感じるところは早期に克服しましょう。
まとめ
各教科の変更点を理解して正しく受験科目を選定しよう
2025年度から変更される大学入学共通テストの改訂ポイントを解説しました。
このブログで繰り返しお伝えしている「情報」科目の新設と同様に、数学でも大きな変化が加わっています。
まとめると、以下のようになります。
- 試験は紙で実施。英語4技能評価や記述式問題、 CBTのいずれも活用無しとなる予定。
- 新課程で3年間履修する生徒だけが有利にならないよう、旧課程の履修者には経過措置が取られる。
- 各教科の変更点まとめは以下。
- 「国語」→従来と同じ。
- 「社会」→「地理総合、地理探求」「歴史総合、 日本史探究」「歴史総合、 世界史探究」 「公共、 倫理」「公共、 政治・経済」「地理総合、歴史総合、 公共」の計6科目に。 受験生は現行通り、「地理歴史」「公民」から最大2科目選択が可能。
- 「英語」→従来と同じ。
- 「数学」→数学I、Aは変更なし。「数学Ⅱ、数学B、数学C」においては、数学B、Cについては3項目を選択し解答する。これにより文系の生徒でも、数学Cを勉強しなければならないことがある。
- 「理科」→従来と同じ。
- 「情報」→出題範囲が「情報I」の「情報」という試験科目が新設。
- まずは自分が受けようと考えている科目にどのような変更があるのかを把握
- 今まで習った内容で苦手なところは早期に克服。特に「数学」のデータ分野は「情報」にもつながる
これから大学から「どの科目を受験してほしい」という入試要項が順次発表されていきますが上記の変更を把握していると、より早くから科目を絞った対策も可能になるでしょう。
今回のような大きな変更の時には、多くの人が戸惑ったり、科目選択を誤ってしまったりと時間的なロスにつながってしまうこともあります。
そのような大きな変更の時だからこそ、早くからその変更点を理解して入念な受験対策に繋げていきましょう。
くれぐれも
変更点を正しく理解して、
数学で「ベクトル」が必要なのに、「数学C」を受験できない!」
といったアクシデントを避けられるように準備していきましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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