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やばい、本当に文理選択が決められない…
理系は潰しが効くって聞いたことあるし、とりあえず理系にしようかな…
今回は、このように文理選択が決められずに悩んでいる方に向けた記事となっています。
文理選択は将来につながる大きな選択の一つ。
とはいっても、
- どういうふうに選んだら良いかわからない
- 決めきって良いのかわからない
というように、なかなか悩みますよね。
下記記事では「2段階で決めよう」という手法を紹介しましたが、
【文理選択 診断付き】将来の夢が無い人へ2段階で選ぶ方法を解説それでも、それでも決められないよ…
というように迷うこともあるでしょう。
進路選択は誰もが迷って当たり前です。
これまで生きてきた中での情報だけで未来をイメージしろって言う方が難題です
そこで
とりあえずで理系を選ぶのはどうなの?
と決めきらなかったら、考えてしまいますよね。
たしかに、
- 文系から理系への転向は難しいけど、理系から文系への転向は比較的容易
という情報を聞いたこともあると
「とりあえずで理系」を選んでおけば無難なのかな?
と思いますよね。
私もたくさん相談を受けました。
そして何を隠そう私自身、「とりあえず理系」を選び文転した経験があります
その経験をもとに「とりあえずで理系」を選択することについて、結論をお伝えすると
- オススメしないけど、「どうしても決められない」ときにはアリ
ということです。
「どうしても」のときにはアリなんだ
そう。それはメリットもあると感じられるからです
そこで、この記事では、教育業界に10年以上勤めて500人以上の生徒に学習アドバイスと進路指導を行ってきた筆者が、
- 「とりあえずで理系」を選ぶことを推奨しない理由
- 「とりあえずで理系」を選ぶ際に気を付けておきたいこと
の両方をお伝えします。
ぜひ最後までお付き合いください♪
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
「とりあえず理系」という選び方をオススメしない理由
「とりあえず理系」という選び方をオススメしない理由は以下です。
- ただでさえ時間がない受験までの期間で遠回りになる可能性がある
- 気持ちが乗りにくい
- 理系の理科は専門分野につながる重要な分野だけに非常に難しい
順に説明します。
ただでさえ時間がない受験までの期間で遠回りになる可能性がある
オススメしない理由の一つ目は「遠回りになる可能性がある」からです。
大学受験は範囲が広く、また教科も多いため、効率の良い勉強が必要となります。
大学受験では、
- 学部やコースの募集人数が高校と比べて少ない
- 全国から受験できる
- 1点の差で合否が分かれる
ということがザラにあるのです。
そのため、文理選択で進む方向性が少しでも早く確定している方が、特化した対策が取りやすいのです。
そんな一筋縄ではいかない大学受験において、「とりあえず理系」で文理選択するということは、
- 勉強した内容が受験で使わないことになるかもしれない
- 途中で文転した際にそれまでの勉強時間で差が生じるかもしれない
という危険性を含んでいます。
つまり簡単にまとめると、「遠回り」してしまうことにつながりかねないのです。
受験間際になると
もっと勉強していたらよかった…
と不安になることもしばしばです。
ただでさえ短い高校生活の中、効率よく勉強して広い範囲、かつ難しい大学受験を合格を目指さなければならないのに、貴重な時間を無駄な時間にしてしまうのは非常にもったいないことです。
このように「とりあえず理系」として安易に選ぶと、時間を削ってしまい遠回りしてしまうことにつながるためオススメではないのです。
気持ちが乗りにくい
2つ目の理由は「気持ちが乗りにくいから」です。
理系科目と相性が良く、成績も安定していれば問題ないですが、
相性が悪く「自分は文系の方が向いているのかな?」と疑心暗鬼になりながら勉強をしても良いことはありません。
文系科目の方が簡単・楽というわけではありませんが、好きでもないのに勉強する理系科目は難易度も相まって、本当にしんどく感じてしまいます。
そのため、勉強する「気持ちが乗りにくい」という観点からも「とりあえず理系」で選ぶことをオススメしないのです。
理系の理科は専門分野につながる重要な分野だけに非常に難しい
3つ目の理由は「理系の理科が重要で難しい」からです。
高校2年生で学ぶ理科の範囲は、その後の専門分野につながる重要な分野です。そのため、数ヶ月とは言え、重要な部分を授業で履修していないのは大きなハンデとなってしまうのです。
先程の「気持ちが乗りにくい」という点でも触れましたが、「文系の方が向いているのかも」と思いながら勉強しても良くありません。
自分のやりたいことが理系で難しい理系科目に立ち向かうのはとても素晴らしいことですが、「とりあえず」という気持ちからなんとなく立ち向かえるほど難易度が低くはないという点は理解しておくことが必要です。
この点からも「とりあえず理系」で選ぶことをオススメしないのです。
実は「とりあえず理系」の選び方にもメリットはある
前提として、
- 自分のやりたいことから文理選択は行うべき
- 「とりあえず」で理系を選ぶことはオススメしない
ではありますが、
「とりあえず」で理系を選ぶことにもメリットはあります。
それは
- 軌道修正が効きやすい
- 納得した上で文転できる
の2点です。
冒頭でもお伝えしましたが筆者自身、文転しています。
まさに、「とりあえずで理系」を選んだ張本人なのです…
ここからは筆者自身の体験と生徒へ指導した経験も交えてお伝えします。
軌道修正が効きやすい
「とりあえず」で理系を選ぶことのメリットは「軌道修正が効きやすい」ことです。
学年が上がってやってみて、「合わないな」と感じたときに理系の方が軌道修正が効きやすいのです。
語弊を恐れずに言えば、潰しが効くのです
高校では文理選択に伴って履修する科目を選ぶことが多いです。
文系を選び理系へ転向するには、(理系で必要となる)理科を増やすことになるでしょう。
繰り返しになりますが、高校2年生で学ぶ理科の範囲は、その後の専門分野につながる重要な分野ですから、数ヶ月とは言え、重要な部分を授業で履修していないのは大きなハンデとなってしまうのです。
一方で、理系を選んでいて文系へ転向する場合には、多くが理科を減らして社会を増やすことになるでしょう。
社会は教科の特性上、暗記項目が多いため、独学でも追いつきやすいです。
この点からも、「合わないかも!?」と思った時に軌道修正が効きやすいのは理系から文転する場合なのです。
納得した上で文転できる
そして何よりのメリットが「納得した上で文転できる」ということです。
実際に理系の勉強を体感してみて、
- 興味が湧くか
- 理解できているか
- 自分のやりたいことにつながりそうか
ということを、経験した上で判断できるのは大きなことです。
再三の繰り返しになりますが、自分のやりたいことから選ぶのに越したことはないですが、
「とりあえず」で選んでいる時点で、自分のやりたいことがまだ見つかっていない場合が多いでしょう。
そういったときに教科との相性はひとつの判断材料にもなるでしょう。
「やっぱり自分のやりたいこと的にも、教科との相性的にも文系が向いているのかも」と納得した上で文転できること。
これが「とりあえず」で理系を選択した場合のメリットと言えるでしょう。
私も理系の範囲を勉強してみて、相性などを総合的に判断して文転しました
「とりあえず理系」という選び方をする際に気を付けておくべきポイント
文理選択を決めきれず、どうしても「とりあえずで理系」を選びたいときもあるでしょう。
そういった時には下記の項目に気を付けておくべきです。
それは
- 遠回りになるかもしれないことを覚悟しておく
- 高校2年生の夏には確定させた方が良い
- 文系でも理系でも受験に使える(融通が効きやすい)科目を選択しておく
です。
遠回りになるかもしれないことを覚悟しておく
一つ目は「遠回りになるかもしれない」ということです。
先述の通り、文転する場合は、
- 勉強した内容が受験で使わないことになるかもしれない
- 途中で文転した際にそれまでの勉強時間で差が生じるかもしれない
ということで、周囲との遅れが生じてしまう可能性が残ります。
まずはこの点を覚悟しておくようにしましょう。
ただ、文転も視野に入れて手遅れにならないためにも
- 早い時期に確定させる・判断する
- 文系でも理系でも受験に使える(融通が効きやすい)科目を勉強しておく
ことが大切です。
この点を続けて説明していきます。
高校2年生の夏には確定させた方が良い
2つ目に気を付けたいことは「高校2年生の夏には確定させた方が良い」ということです。
これは先ほど紹介したように文系へ転向する場合に手遅れにならないようにするためです。
私も文転したのは高校2年生の夏でした。
夏休み明けから文系の授業を履修するようになりました
また、高校2年生の夏の時期までに確定させておくことで、同年の冬から、受験勉強を本格化させやすいというメリットもあります。
なるべく早く確定させるためにも、オープンキャンパス、学園祭といった大学のイベント、学部診断などを通して、自分の進みたい大学や学部を見つけて、受験するのに必要な教科を整理しておくようにしましょう。
関連記事
【進路に役立てないと勿体ない】大学の学祭で見るべき点3選 【将来の夢がない人向け】大学選び 2つの方法(学部診断付き)文系でも理系でも受験に使える(融通が効きやすい)科目を勉強しておく
3つ目のポイントは「どちらに進むにしても受験で利用する教科」を選択し、優先して勉強しておくことです。
これも、文系へ転向する場合に手遅れにならないようにするためです。
また、理系でそのまま進むことになっても、受験に役立つからです。
さらなる保険として、文転して遅れが出てもリカバリーが効くように、得意科目を作っておくようにしましょう。
具体的には
- 英語
- 数学
は文系・理系問わず受験で利用できる・必要になることが多い教科ですから、この2つを得意科目にしておくことで心理的に安心しやすいでしょう。
私立大学の文系学部でも数学で受験できるところは多いですよ
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同じく、文系でも理系でも受験に使える教科という観点で言うと、理科は「化学」を選んでおくと良いでしょう。
それは以下の特徴があるからです。
- 文系でも化学で受験できる大学や学部が多い
- そのまま理系に進むことになっても化学が受験科目に指定されている理系学部が多い
- つまり、理系選択期間に学んだことが無駄にならない。
このように、文系に転向しても理系で進むことになっても、どちらに転んでも役立つのが化学なのです。
そのため、理科の選択科目は化学を選択しておくと良いでしょう。
私は化学を選んでいたため、受験で使う科目も化学に決めました。また、理系選択期間に学んだこととも重複していたのでスムーズに移行できました
まとめ
文理選択に迷い、「とりあえず」で「理系」を選ぶことについて解説しました。
結論としては
- オススメしないけど、「どうしても決められない」ときにはアリ
ということです。
どうしても決められない時には「とりあえず理系」に進むことはありですが、効率よく勉強することが求められる大学受験において「遠回りになるかもしれないことを覚悟しておく」必要があります。
さらに、それを踏まえて
- 高校2年生の夏には確定させた方が良い
- 文系でも理系でも受験に使える(融通が効きやすい)科目を選択しておく
ことに注意を払っておくと良いでしょう。
進路選択は誰もが迷って当たり前です。
「とりあえず選んでみた」で全てを片付けるほどに簡単なことではありませんが、
自分としっかり向き合ってやりたいことを見つけることも簡単ではありません。ですから焦らず時間をかけて見つけてください。
「とりあえず理系」に進んで勉強した期間に新しい発見があるかもしれません。
とりあえずで選んだとしても自分のやりたいことを整理したり考えてみたり、
そして結果的に方向性を変えたとしてもリカバリーができるように、まずは英語や数学から勉強し始めるようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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