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情報Iのテストってどうなるか分からないから捨てても良いですか?
情報Iって共通テストにおいて、それほど大事ですか?
と感じている方に読んでほしい記事となっています。
情報Iは場合によっては合否を左右する可能性があるよ。
このように私は考えています。その理由は
- 対策が立てづらく、点数差が大きくなる可能性がある
- その結果、情報I以外の5教科で良い得点を獲得できても情報Iで足を引っ張ることになる可能性がある
からです。この記事では学習塾業界で10年以上勤めている私が「なぜ情報Iが合否を左右する可能性があるか」を解説していきます。
受験する大学によって受験制度が異なる場合もあるので、実際にはそれぞれの志望校・受験校の要項を元にしていただきますが、参考になる部分もあるかと思いますのでぜひ最後まで読んでください。
それでは見ていきましょう。
目次
受験は総合戦
そもそも受験は総合戦です。飛び抜けて高得点を取れる教科があっても、飛び抜けて低い点数の教科があれば、総合点で見た時に平均的な点数になってしまいます。
そのため、情報Iが加わり、6教科8科目になっても、「情報Iだけできれば良い」や「情報Iは苦手だから最初から捨てる!」と短絡的に判断せず、バランスよくすることが重要です。
情報Iの対策が難しい理由
受験において、どの科目も大事ということも伝えました。そうすると、
情報Iが合否を左右するっていうけど、それは他の教科も同じじゃないの?
と考えられます。実は、
その通り!
なんです。情報Iだけが合否を左右する科目になるわけではありません。英数国理社、どの科目も、点数が伸びず思っていた点数を獲得できなかった場合、合格が遠のいてしまうのは事実です。しかし、その中でも
情報Iは対策が難しい
とも言えるので、実施初年度は特に合否を左右する可能性が高いとも言えるのです。
こちらの記事でも書いているのですが、
【対策あり】大学入学共通テスト情報I対策について塾目線での懸念点3つとは?
次の理由で、対策について心配が残ります。
- どれだけの対策の時間を学校で確保できるのか
- 1年次でしか「情報」の授業を行わない学校も多く、非効率な受験勉強スケジュールにならないか
- そもそも指導できる先生がいるのか
少し残酷な言い方になりますが、自分の環境次第では対策がうまくできない、実施できないということも起こり得ます。
そのため、早くから入念に準備できた生徒、そうでない生徒とで、大きな点数差が生まれてしまう可能性があると予測できるのです。
シミュレーションしてみよう
でも実際にどれくらい合否を左右する可能性があるんだろう?
という疑問もあるかと思うので、簡単にシミュレーションしてみましょう。
わかりやすい設定でシミュレーションするよ
5教科7科目の点数設定と志望校合格の目安設定
今回のシミュレーションではわかりやすく
- 受験生のAさんとBさん、それぞれ、情報I以外の共通テスト5教科7科目の得点率は70%(630/900点)とする
- 志望校は共通テストの結果だけで合否が判定され、合格の目安は70%。
と設定します。
情報Iのテストが比較的簡単で平均点が高かった場合
そして情報Iのテストについて
- Aさんの得点:60点(100点満点と仮定して)得点率:60%
- Bさんの得点:80点(100点満点と仮定して)得点率:80%
- 平均点:60点(100点満点と仮定して)
だったとします。すると…
そうするとAさんの得点は6教科8科目で、690/1000点となり、得点率は69%となります。
こうすると、合格の目安70%を下回ってしまいますよね。
さらに、共通テストの平均点が60点は比較的高い結果です。
ということは、
Bさんのように80点・90点など高得点を獲得している受験生がいる
ということになります。
Bさんのように、80点を獲得する生徒も出てきてもおかしくありません。
そうすると、Bさんは総合の得点率が71%となり、合格の目安を超えることになります。
また難易度が易しかったということは、一問間違えてしまうと、それが致命的になることもあります。
合格の目安を超えた受験生と合否を競うことになり、69%では少し不安が残る結果となってしまいます。
せっかく5教科7科目で合格の目安に到達していたのに。。。
このようにせっかく5教科で合格の目安に到達していても、情報Iで足を引っ張ることになってしまいます。
さらに、情報Iは対策が難しいという特徴がある。
なので、情報Iが合否を左右すると言えるのです。
まとめると
- 難易度が比較的簡単で平均点が高い場合、80点・90点と高得点を獲得している他の受験生がいる可能性があるため、自分自身も高得点を取れるようにしなければ負けてしまう可能性がある。
- 1問あたりの正答率にこだわって自分も高得点を目指そう
ということになります。
情報Iのテストが難しく平均点が低かった場合
一方、思うほど平均点が高くなかった場合はどうでしょうか。
- Aさんの得点:60点(100点満点と仮定して)得点率:60%
- Bさんの得点:40点(100点満点と仮定して)得点率:40%
- 平均点:40点(100点満点と仮定して)
平均点が低いときは先ほどとは逆のことが起こりやすいです。
Aさんの総合点は690/1000点で、得点率は69%と変わりませんが、
平均点が40点程度の場合、60点も高得点になる!
つまり、Bさんのように他の受験生の総合得点率が伸びなかった場合、Aさんの方が合格に近いと言うことができます。
まとめると
- 難易度が高くで平均点が低い場合(40点程度)、60点でも高得点になる。
- 全体の得点率が低い場合、志望校の合格目安自体が下がり、69%であっても合格の可能性がある!
ということになります。
ここでも同じように、
情報I以外の5教科の時点では得点率が同じだったのに、情報Iの得点が合否の可能性が大きく変わりました。
やはり「情報Iが合否を左右する」と言うことができます。
実際には、個別試験がどれだけの比重なのか等、大学や学部特有の制度がありますので、あくまで参考や数字遊び的な面は残りますが、難易度による平均点の高い・低いで合否が左右されることは掴んでいただけたのではないでしょうか。情報Iもしっかり対策を行っていく必要があるというのはこのような理由からなのです。
どのようにすれば良い?
では実際にどのようにするのがよいのでしょうか。それは「早くから対策を開始すること」です。
早くから対策を開始すること
5教科7科目の対策は今からでも始めよう
受験までの期間が決まっている中、対策する教科が1教科増えたということは1教科あたりに充てられる時間が減少するということです。その現実を知った上で、少しでも早く始めるに越したことはありません。
特に英数国理社の5教科7科目は、長らく試験科目として実施されている教科ですので、基礎〜発展まで学ぶ必要がありますし、それらの対策の教材もたくさん世の中にあります。
「◯◯になってから始める」という気持ちではなく、今からでも始めておくことで少しでも余裕を持つことができるでしょう。
情報Iはまず教科書内容を正しく理解しよう
繰り返しになりますが、情報Iについては現時点では分からないことも多く、対策を立てづらいですが、共通テストの特徴から考えても教科書の内容が元になることは予想できます。
そのため普段の授業から理解することを心がけておきましょう。
まとめ
情報Iも合否を左右する教科になるので、できることから対策を行おう
いかがでしたでしょうか。情報Iも教科として試験が実施される以上、合否を左右することになる、逆にいうと、「情報Iがキー」になるということが伝われば嬉しいです。
情報Iの対策は現時点では立てづらいです。その分、他の5教科の対策を早く始めて、少しでも余裕を持てるように準備していきましょう。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
それではまたここで会いましょう!
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