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中学校でもプログラミングを学んでるの?
中学で学ぶプログラミング言語って高校と同じなの?
2022年より高校では改訂された新しい学習指導要領の範囲で学習をスタートしていますが、実は中学校では2021年度から新しい内容で始まっています。その中にはプログラミングの学習ももちろん含まれています。
そうすると、
「高校の内容とどこが違うの?」
やはり中学のうちから理解していないとマズイ?
と言うように気になる点もありますよね。そこで今回は
中学校で学ぶプログラミングの特徴を解説します
中学で学ぶ内容を理解していれば高校の「情報1」にどのように関連しているのかを実感することもでき、より深い理解へと繋がっていきます。
学習塾業界に10年以上働いている私が、その内容を解説します!
知っているか/知らないかは入試の合否まで左右します!早くからその内容を知って、自分に有利な状況に持っていきましょう!
と言うことで、
- 中学校で学ぶプログラミングの内容や言語がわからない
- 高校入試に影響があるのか知りたい
- 中学生のうちからやっておくべきことが何なのかを知りたい
どれか一つでも当てはまる人はぜひ読んでみてください
そして
\この記事でわかること/
- 中学校で学ぶプログラミングの特徴や言語
- 中学校のうちからやっておくべきこと
となっています。
先に結論からお伝えすると
- 中学校のプログラミングは「技術家庭」の授業で学ぶ
- 学習目標は「プログラムを作れるようになること」
- 学習内容の中には高校では学ばない範囲もある
- 高校入試ではプログラミングの範囲を含んだ科目「技術家庭」は出題されない
- 中学生のうちからやっておきたいこと①:論理的思考力(国語力)を鍛えよう
- 中学生のうちからやっておきたいこと②:数学の「確率」「期待値」「標本調査」の理解を深めよう
となります。早速、一つずつ内容をいていきましょう。
注意
今回の記事作成に当たっては、下記資料を参考にしていますが、教科書によってはその中身や表現などが異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。
目次
中学校で学ぶプログラミングの特徴
特徴① 技術家庭の授業で学習。プログラミング言語は「Scratch」
中学校ではプログラミングを「技術家庭」の中で指導します。
厳密に言うと、教科「技術家庭」における「技術」分野の「D 情報の技術」で指導されることになっています。
プログラミング言語としては高校の「情報1」でも採用されることのある「Scratch」が教科書に載っています。
では、技術家庭におけるプログラミング学習の目標はどういったことでしょうか。
特徴② 学習目標は「プログラムを作れるようになること」
改訂された学習指導要領における観点の一つ「知識及び技能」では目標を以下のように定めています。
社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに,簡単なプログラムを作成できるようにすること。
文部科学省 教育の情報化の手引き-追補版-(令和2年6月)第3章
2.プログラミング教育の充実
簡単なプログラムとあるように、大掛かりなものではありませんが、
プログラミング的思考力を駆使して、生徒自身でプログラムを作ることができるようになることを目標に設定しています。
では、このプログラミング内容も含まれる「情報の技術」分野は他にはどういったことを学ぶのでしょうか。
特徴③ 学習内容の中には高校では学ばないものも?
中学校の「情報の技術」で学ぶプログラミング関連の項目の中には、高校の「情報1」では学ばない内容も含まれています。それは「計測・制御のプログラミングによる問題解決」分野です。
具体的に見ていきましょう。まずは、「情報の技術」分野で学ぶ範囲と内容を紹介します。
範囲 | 学ぶこと |
---|---|
生活や社会を支える情報の技術 | ・通信ネットワーク ・情報モラル ・情報セキュリティ 等 |
ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題の解決 | ・問題の発見 ・課題の設定 ・コンテンツ構想 ・プログラム製作 |
計測・制御のプログラミングによる問題の解決 | ・計測・制御システムとは ・計測・制御システムの構想、製作 |
社会の発展と情報の技術 | 情報の技術が社会に与える影響 例、ビッグデータ・AI・スーパーコンピュータ 等 |
「情報1」の範囲は以下の通りとなっており(この記事では詳細は割愛します)、
- 情報社会と問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
「計測・制御」系や組み込み系のプログラミングについては学びませんので、「計測・制御のプログラミングによる問題の解決」の分野は独立しています。
この分野でもプログラミング的思考(フローチャートを作成するなど)を学習することになりますので、全く関連がないと言うと語弊がありますが、数学や理科のように、「前学年の内容を理解していないと解けない」と言うような強い結びつきではありません。
このように、高校の「情報1」では学ばない範囲があることも特徴の一つです。
特徴④ 高校入試の受験科目ではない
高校入試で「技術家庭」は入試科目に含まれていません。
大学入試では2025年度の「大学入学共通テスト」で「情報」(範囲は「情報1」から)が追加されますが、高校入試においてはほとんどが「英数国理社」の5教科で実施されます。
- 高校入試ではプログラミングの範囲を含んだ科目「技術家庭」は出題されない
- 大学入試ではプログラミングの範囲を含んだ科目「情報」の受験が必要(※大学により異なる場合あり)
高校入試に教科として出題されることがないからといって、油断しないでおきましょう。
それは高校の「情報1」に繋がるからです。
中学生のうちからやっておくと良いことをここからはお伝えします。
中学校で学ぶプログラミング対策 今やるべきことは?
高校入試で出ないのにやっておくべきことってあるの?
確かに受験には出ないけど進学した後の事を見越して勉強しておこう
高校の「情報1」への展開を見越して授業内容をしっかり理解すること
高校で学ぶ「情報1」の範囲は、中学校で学ぶ「技術家庭」の「情報の技術」範囲ととても重なっていて関連が強くのが特徴です。
このように「情報の技術」範囲と「情報1」は結びつきが強い特徴があります。
そのため、高校入試では出題されませんが、進学後の勉強を見越して授業・教科書の内容をしっかりと理解しておきましょう。具体的には定期テストで高得点を獲得できるように取り組むことをオススメします。
高校の「情報1」への展開を見越して国語・数学にもしっかり取り組もう
高校の「情報1」の範囲の中には「コンピュータとプログラミング」、「データの活用」という分野があります。それぞれの分野では「プログラミング的思考力」や「データを適切に扱う、統計学の力」が必要となります。
「プログラミング的思考力」は論理的思考力を身につけていれば理解が進みます。
「統計学の力」ではデータを活用する力が必要になるため、
具体的には中学数学の
- 「確率」「期待値」(それぞれ2年生で学ぶ)
- 「標本調査」(中学3年生の内容)
の理解を深めておきましょう。
これらの範囲は高校数学(数学B)でもより深く学び、情報1の「データの活用」分野を解くのに役立ちます。
また、「標本調査」の範囲では、教科書の中にも「コンピュータを使って標本を抽出する方法」が紹介されており、表計算ソフトの「関数」が紹介されています。
入試科目として「技術家庭」はありませんが、さまざまな教科との関連を実感してもらうために、数学の入試問題でコンピュータ技術と絡めて出題する可能性はあります。より一層、「標本調査」範囲の理解の重要性が高いことが伺えますね。
- 情報1の「コンピュータとプログラミング」分野のために論理的思考力(国語力)を鍛えよう
- 情報1の「データの活用」分野のために数学の「確率」「期待値」「標本調査」の理解を深めよう
ちなみに論理的思考力に自信がない方にはこちらのテキストがおすすめです。
このテキストはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
高校の情報1とも関連が強いので中学生のうちからしっかり理解しておこう
中学校のプログラミング学習の内容や特徴、そして高校「情報1」との関連性について解説しました。
再度まとめると、以下のようになります。
- 中学校のプログラミングは「技術家庭」の授業で学ぶ
- 学習目標は「プログラムを作れるようになること」
- 学習内容の中には高校では学ばない範囲もある
- 高校入試ではプログラミングの範囲を含んだ科目「技術家庭」は出題されない
- 中学生のうちからやっておきたいこと①:論理的思考力(国語力)を鍛えよう
- 中学生のうちからやっておきたいこと②:数学の「確率」「期待値」「標本調査」の理解を深めよう
高校入試で出題されないからといって油断せず、
中学生の間から、準備できるからこそ論理的思考力の習得、数学の内容理解を心がけましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
※高校の「情報1」について知りたい方はぜひ関連記事も覗いてみてください。
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