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今年も共通テストが終わり、本格的な受験シーズンを迎えました…!
みなさん、こんにちは。
令和5年度の大学入学共通テストが終わり、平均点も少しずつ開示されてきています。
受験された方は思うように点数を取れましたでしょうか…?
もし残念ながら思うように取れなかった方はこちらの記事を見て落ち着いて出願先を決定してくださいね。
【共通テストで点数が取れなかった】出願を見直す2つのポイントさて、英数国理社、そしてさらに細分化すると
- 英語リーディング
- 英語リスニング
- 数学ⅰA
- 数学ⅡB
- 現代文 …
というように、大学入学共通テストはさまざまな科目に分けられています。
多くの方々がこれらの科目の中から志望校に必要な科目を選択して受験していることと思います。
しかしながら!共通テストには実はマイナー(と言うと失礼ですが)な科目があります。
それは情報関係基礎です。
たしかに、あまり聞いたことがないよ..
という人も多いのではないでしょうか。
でも実は、この「情報関係基礎」、来る令和7年度から追加される「情報」科の対策にも活用できるような科目なのです。
そこで今回は、先日実施された令和5年度の「情報関係基礎」科の問題を分析しながら、解く際のポイントを「情報」と範囲が重複していたり似ていたりする範囲を中心に紹介したいと思います。
ぜひ最後までお付き合い下さい♪
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
目次
平均点は中間集計(2023/01/18)時点で、62.09点となっています(出典:(プレス発表)令和5年度大学入学共通テスト(本試験)平均点等一覧(中間集計))。平均点からも難易度は標準的と言えるでしょう。
▶︎現時点で、本番で実施された問題はコチラで確認できます。(リンク先:中日進学ナビ)
令和5年度に実施された情報関係基礎の問題構成は
大問 | 出題内容 |
---|---|
第1問 | 小問集合(IT基礎知識、情報セキュリティ、論理演算など) |
第2問 | 規則性を問う問題 |
第3問(選択問題) | プログラム読解問題 |
第4問(選択問題) | 表計算ソフト読解問題 |
となっていました。
情報1では情報関係基礎 第4問の「表計算ソフト」での処理を読み解く問題はありませんが、他の大問については情報1でも活用できそうな問題になっています。
なかでも、第1問と第3問についてはそのまま「情報」科のテストとして出題されていても違和感がないものです。
その2つの大問をピックアップしてみましょう。
第1問は問1〜問3にさらに分かれており、
大問1 | 出題内容 |
---|---|
問1 | IPアドレス、肖像権、光の三原色、データ量の計算 |
問2 | 情報セキュリティ |
問3 | 論理演算、資料を読み解く問題 |
となっています。
問1の問題はこのようになっています。
小問a はIPアドレスの性質を知っていれば解ける問題、小問bは肖像権やパブリシティ権の性質を知っていれば選択肢から判断できる問題、
小問cはコンピュータで使用されている混色の方法を知っていれば正答できる問題、小問dはデータ量の計算ができれば正答できる問題となっています。
つまり、ITに関する基礎知識となっていて、ぜひとも全問正答したい問題となっています。
問2は公共のWi-Fiスポットを例に情報セキュリティの知識を付けているかが問われています。
問2には4つの問題があり、いずれも語句の意味、それぞれの語句が持つ性質を知っていれば解ける問題です。
この小問も難易度としても全問正答したい問題です。
問3は問題aでは論理演算、問題bでは資料を読み解く問題となっています。
【問題a】
問題aでは、それぞれの論理演算子が問題に記載されているベン図のどの部分を指し示すのかということを読み解けば正答できる問題です。
【問題b】
この問題bについても特段難しいことを書いていませんので、冷静に読み解けば正答できる問題です。
第1問の内容は「情報1」の「情報社会と問題解決」範囲でも取り扱われるものばかりですから、「情報」科の試験で出題されていても遜色ないような問題といえるのです。
第3問は「プログラムを読解する」問題です。
第3問も問1〜問3にさらに分かれており、
大問3 | 出題内容 |
---|---|
問1 | 規則的な手順をコードに落とし込んだ場合のプログラムの挙動と処理結果を求める |
問2 | 問1のコードに条件分岐をさらに加えて改修した場合のプログラムの挙動と処理結果を求める |
問3 | 問2のコードに条件分岐をさらに加えて改修した場合のプログラムの挙動と処理結果を求める |
となっています。
問1は規則的な動きを想定してコードに落とし込む場合です。そのため、論理積を導くことができれば答えが自然と出ます。
そして繰返し処理で頻出の「カウンター変数に1を加えて再代入する手続き」を知っていれば解ける問題です。
問2は問1で書いたコードを改修(改定)して、さらにゲームの中で得点できるようにリニューアルする問題です。
少し難易度が上がりますが、具体的なケースを書き出して、それぞれの数字が持つ意味合いを抽象化することで導き出せるでしょう。
問3は問2のコードにさらに改修を加えます。特に点数を代入するための新しい変数を用いて点数を比べるようなコードになっています。
最終の設問ということもあり難易度は上がっていますが、具体的なケースを1つないしは2つ書き出してみて導出する方法が有効的と言えるでしょう。
すべての問題を解けるに越したことはないですが、こういった問題の時には確実に解ける問題に時間と力を配分できるようにしたいですね。
「情報関係基礎」のプログラム問題といえども、プログラムの中のコードの行数は決して多くはありませんので、
- 問題文に記載されていること
- 設問者がプログラムでやろうとしていること
を適切に把握し表現することができれば「解ける可能性はぐっと広がる」と言えるでしょう。
というか、そもそも情報関係基礎って科目ってどの時間に実施されてるの?
という、そもそもの質問もあるでしょう。
実は情報関係処理は「数学IIB」の時間に実施されている科目です。
先述の大学入試センターの中間集計資料によると
- 受験者数:112名
- 平均点:62.09点
(出典:大学入試センター「令和5年度大学入学共通テスト(本試験)平均点等一覧(中間集計)」)となっており、そもそも受験者数が多くない科目です。
というのも「令和5年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び問題作成方針」にも記載されていますが、
『情報関係基礎』は,専門教育を主とする農業,工業,商業,水産,家庭,看護,情報及び福祉の8 教科に設定されている情報に関する基礎的科目を出題範囲とする。
令和5年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び問題作成方針
とあるように、専門学科で取り扱われる「情報」に関する科目の試験科目として設置されています。
普通科でも「情報」の授業は実施されているところが多いですが、多くの受験生は二次試験を見越して「数学IIB」を選択しているため、「数学IIB」と比べるとその受験者数の違いが明確になっています。
令和5年度に実施された大学入学共通テストの「情報関係基礎」科目について問題構成や解く際のポイントを紹介しました。
2年後の令和7年度には「情報」科が追加されます。先日発表された試作問題と比較しても情報関係基礎の問題は出題形式や範囲なども似ていたり共通していたりする部分もあるので、「情報1」の対策としても活用できそうです。
▶試作問題についてはこちらの記事でも紹介しています。
【最新】(情報1)共通テスト試作問題 難易度と3つの対策来る「情報」科の試験のためにまずは「情報関係基礎」の問題を解いてみるのはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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