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中学受験したいと言い出したらどうしたらいいんだろう…?そもそも、うちの子、受験に向いているのかな?
子供を育てる親なら、誰もが一度は考えることです。そして、その中でも中学受験は一つの選択肢として頭をよぎることでしょう。
我が子が中学受験に向いているかどうかを見極めるのは、きっと大変なこと。
知的好奇心、将来の目標、競争心
――これらのキーワードが頭をよぎりませんか?
この記事では、同じような悩みを抱える30代の子育て世代の方々に向けて、学習塾業界に10年以上身を置き、中学受験指導をしている筆者が、
これまでの経験をもとに、中学受験に向いている子とそうでない子の特徴と重要なポイントをお伝えします。
それでは早速、中学受験に向いている子や向いていない子の特徴から見ていきましょう。
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
中学受験が向いている子の特徴として挙げられるのは以下の場合が多いです。
- 勉強が好き
- 知的好奇心が強く、自主的な勉強が得意
- 将来の目標ややりたいことがある
- 精神年齢が早熟・ある程度自立して行動できる
中学受験に向いている子の特徴の一つは、「勉強が好き」です。
なぜなら、1教科でも勉強するのが好きな子は、その教科で勉強することが楽しいと感じており、これが他の教科にも広がることが期待されるからです。
好奇心旺盛で新しい知識を身につけることが楽しいと感じる子は、受験勉強においても苦痛を感じにくく、むしろ主体的に知識を広げようとするでしょう。
このような子どもは、好きな教科が得意科目になり、それが1つでもあれば受験において有利になります。
勉強が楽しさと結びついている子は、中学受験において自らの適性を発揮しやすいといえます。
中学受験に向いている子の特徴の一つは、「知的好奇心が強く、自主的な勉強が得意」です。
なぜなら、中学受験で身につけないといけない知識量は非常に多いため、自主的に学ぶ力があると、その習得が苦になりにくいからです。
中学受験の勉強は数年にわたり行います。その長期間を走り切るには、知的好奇心が強い方が向いていると言えるでしょう。
中学受験に向いている子の特徴の一つは、「将来の夢や目標が明確な子ども」です。
なぜなら、将来の夢や目標がクリアに定まっている子どもは、最後まで諦めずに学び続けられるからです。
「この学校で勉強したい!」という強い意志があれば、数年にわたる中学受験の勉強を途中で投げ出すことはほとんどありません。
そのため、将来の夢や目標が明確な方が向いていると言えるでしょう。
中学受験はほとんどの小学生にとって初めての競争の場です。受験勉強をやり遂げるには、「保護者から言われるからやる」という受け身的な姿勢だと続かないこともあります。
また、規則的な学習習慣を身につけるには、遊びたいという欲求を抑える精神力も必要です。
そのため、実年齢よりも精神年齢が早熟な子ほど、中学受験に向いていると言えます。
小学生の場合、女の子の方が精神年齢が早いとされています。
お子様が学年より幼く感じる場合
うちの子、まだまだ幼いんだけど受験させても大丈夫かな?
という場合は、塾などの専門の人に相談し、専用のカリキュラムなどを立ててもらうようにしましょう。
一方で中学受験が向いていない子の特徴はどういったものでしょうか。それは、
- 自己管理をして勉強するのが苦手な子ども
- 競争心がない子ども
- 両親間で中学受験への温度差がある
と言えるでしょう。
向いていない子の特徴の一つは、「自己管理をして勉強するのが苦手」な子です。
受験勉強が本格化する4〜6年生は、周囲のお友達たちはゲームやスポーツなど、遊びに夢中になっています。
この時期は、遊びやイベントの誘惑が多く、それに負けずに勉強に集中するためには、しっかりとした自己管理の力が必要です。
自分の目標に向かってコツコツと努力する姿勢が求められる中学受験において、自己管理ができないと、勉強と遊びのバランスを取りにくくなります。
筆者が指導している子の中にも、夜中までゲームをやめられない子もいます。
やはりそういった子は成績の伸びが鈍いです。
中学受験に向いていない子の一つの特徴は、「競争心がない子ども」です。
これは中学受験がれっきとした”競争”の場であり、合否がほんの数点の差で決まることもあります。
ハイレベルな学校の受験は、アスリートのような”点数競争”とも言えます。
全国規模から地域のライバルたちとの競い合いで、競争心がないと、精神的にかなり厳しいものとなります。
遠慮がちで平和的な性格の子どもは、競争が激しい状況において自らを出すことが難しくなるかもしれません。
このような競争の激しい状況に適応できるかどうかは、受験生にとって重要なポイントと言えます。
うちの子、おっとりしているけど大丈夫かな?
という場合は、塾などの専門の人に相談するようにしましょう。
3つ目は、子の特徴というよりは家族の協力体制です。
これは、中学受験が言わば親の受験とも言えるほど、保護者の協力が不可欠な要素となっているからです。
受験生には規則正しい生活習慣やサポートが必要ですが、それには家族の一致団結が欠かせません。
両親に温度差がある場合、受験生のサポートに一貫性がなくなり、受験への取り組みが難しくなるのです。
パパが中学受験に二の足を踏んでいるんだけど、どうしよう?
という場合は、塾などの説明会に参加するのも有効でしょう。
まずは家族の協力体制を固めるようにしましょう。
中学受験の勉強量は非常に多く、いわゆる勉強漬けになります。
それでは、そうまでして中学受験する必要があるのでしょうか。
ここからは中学受験のメリット・デメリットについて紹介していきましょう。
中学受験のメリットの一つは、大学受験に早い時期から備えられることです。
中学受験すると6年間かけて大学受験の準備ができることになります。また英数国の3科目については体系的に学ぶことで効率的に進める内容になっています。
さらに中高一貫校や大学附属校では、内部進学枠や内部推薦など優先的な制度を設けている学校もあります。推薦枠を視野に入れて中高一貫校を選ぶのも良い選択と言えるでしょう。
高校受験も大学受験もするくらいなら大学の附属中学校に入れる方が良いかも…
というように受験のリスクを不安に思う方は、中学受験を検討すると良いでしょう。
中学受験をするメリットの一つは、新しい人間関係を築くチャンスが広がることです。
通常、地元の中学校に進学する場合は、既存の地域のつながりを保ちながら学ぶことになります。
しかし、中学受験を選択すると異なる地域から様々な子供たちが集まりますので、新たな友達や仲間との出会いが期待できます。
異なるバックグラウンドを持つ仲間たちとの交流を通じて、お互いの視野を広げ、成長するきっかけにもなるでしょう。
このまま公立中学校に通わせて大丈夫かな…?
という心配がある方は、中学受験を検討しても良いでしょう。
中学受験の勉強は端的にまとめれば「中学校で学ぶ内容を小学生が学ぶ」ということです。
たとえば、社会でも「地理」や「公民」といった、中学社会で学ぶ内容を小学生のうちに勉強するのです。
もちろん小学校の学習指導要領に「公民」といった区分はありません。
つまり、中学受験の勉強をすることで小学校の勉強では得られない知識を得られることになります。
仮に、中学受験をしなかったとしても、もしくは残念ながら満足のいく結果にならなくても、中学受験に向けて勉強した過程で得た知識は中学生以上の学年になっても生かすことができるのです。
デメリットの一つは、「勉強嫌いになるかもしれない」と言う点です。
中学受験の勉強では、さまざまなシーンで競争を意識します。
そうすると
「周りのお友達より点数が低い…」
「算数がやってもやっても伸びない…」
というように、
勉強に対して消極的な感情が芽生える可能性があります。
適切なサポートや環境が整わないと、子どもが学習を嫌いになり、モチベーションの低下や学習意欲の喪失が起こるかもしれませんので注意しましょう。
中学受験をするには、家庭には小さくない負担がかかります。
最近では、4年生から塾に通わせることが一般的になっており、早い段階から子どもを塾に通わせることが主流です。
これにより、家庭の経済的な負担が増えています。
また、学習塾への送迎や、家庭での学習支援による身体的負担もあります。
このように様々な負担があることを覚悟しておきましょう。
さらに、保護者の家庭での学習に熱が入りすぎて、親子関係がギクシャクしてしまうと言うケースも少なくありません。
我が家では、母親が子供に教えているけどちょっと感情的になることが多くて…
という場合には、すぐに第三者的なアドバイスをもらうために塾などに相談しましょう。
中学受験に向いている子の特徴について紹介しました。
向いていると言える子は、知的好奇心が旺盛で、自主的に学ぶことが得意な子供です。
将来の夢や目標を持ち、自らの学びたい気持ちを大切にできる子どもが、中学受験に適しているでしょう。
親と子が協力し、子供の性格や適性に合った学習環境を整えることが、中学受験において重要なのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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