「YouTubeの再生回数をアップさせる」授業から見える不安・危機感とは

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コトゼニ
コトゼニ

今日の授業ではYouTubeの再生回数をアップさせる作戦を考えてもらいます

学校の授業の冒頭で、先生からこのように宣言されるとどう感じますか?

生徒
生徒

楽しそう!

と高校生なら思うかもしれませんね。

保護者だったら

保護者
保護者

「最近」の授業だなぁ。すごいなぁ。現代社会で通用しそうな力だね

と感じるかもしれません。

そういう「現代的」な授業が実際に行われているのです。

2022年8月28日にFNNプライムオンラインのある記事を見つけました。

その記事はまさに、

コトゼニ
コトゼニ

「現代的」な授業が実際に行われているというものでした。

具体的にいうと、都立青山高校の「情報I」の授業で、YouTubeの動画の再生回数を増やす策を考えさせるというものでした。こちらの参考からご覧いただけます。

「学校の授業も様変わりしたな」と感じるとともに、私は学習塾目線で、ある不安・危機感を抱きました

今回はこのユニークな取り組みから、私が抱いた不安・危機感についてお伝えします。

この記事を読んで欲しい人
  • 高校の「情報I」が少し苦手で入試に不安がある
  • 今から2025年の入試に向けてできることをやっておきたい
コトゼニ
コトゼニ

どれか一つでも当てはまる人はぜひ読んでみてください

そして

\この記事でわかること/

  • 青山高校の取り組みから感じた不安・危機感の詳細が入試にどのように影響しているのか
  • 2025年の入試に向けて今から準備できること

となっています。

先に結論からお伝えすると

  • 不安・危機感の正体は「大学受験の結果に大きく差が出るのではないか」ということ
  • 2025年の入試に向けて今から準備できること① 教科書内容を理解して定期テストで高得点を目指そう
  • 2025年の入試に向けて今から準備できること② 一歩踏み込んで問題演習するならITパスポートにチャレンジしよう

となります。早速、一つずつ内容をいていきましょう。

今回取り上げられたのは都立 青山高校での「情報I」の実技授業の様子です。

都立青山高校の「情報I」でYouTubeの視聴回数をアップさせる案を考えさせた

偏差値70以上ともいわれる都立青山高校では、同校を目指す中学生のために動画をアップして、その視聴回数を増やすための作戦を、視聴数や試聴時間といったデータから編み出すという取り組みを行いました。

これは「データマイニング」と呼ばれ、「大量のデータから統計学的手法などを用いて、新たな知識や傾向、パターンを見つけ出す」手法です。

コトゼニ
コトゼニ

このデータマイニングは情報Iの領域の一つ「データの活用」で学ぶ内容となっています。

青山高校は数年前から外部委託も含めて教室のICT化を進めている。都知事も見学に来るほど

保護者
保護者

そんな最先端な授業を今年から始めたんですか?

コトゼニ
コトゼニ

青山高校では3年前から情報を開始する、ICT化に積極的な学校です

記事にもあるように、生徒の机には、タブレットだけでなく、個人のスマホまで用意しているようです。それぞれの端末の長所を使い分けて、授業の理解度を深める工夫が実施されています。

このように都立青山高校では教室のICT化に非常に積極的です。

それを可能にしている一つは「デジタルサポーター」の存在でしょう。都立高校では、”教室のICT化”を、民間企業に委託しています。その結果、このように授業の取り組みとしても最先端なことが可能になっているのでしょう。

学習塾目線で考えると不安が募る

コトゼニ
コトゼニ

今回の青山高校の記事を拝見して、私は不安が芽生えました

それは「大学受験の結果に大きく差が出るかもしれない」ということです。

大学受験の結果に大きく差が出るのではないか

2025年に初実施される大学入学共通テストの「情報」で、結果に大きな差が出る。これが私の不安な点です。

今回のような一歩進んだ学校の取り組みを見ていると、その学校で学んだ生徒は入試でも高得点が取れ、そうでなかったら結果が振るわなくなってしまう。つまり、

コトゼニ
コトゼニ

高得点を取れた生徒・残念ながら振るわなかった生徒、その得点差が大きなものになってしまう

と予想しています。

ではなぜそう考えるのか順に理由を説明していきます。

差が生じると考える理由① 情報Iは身近な内容。能動的な姿勢で吸収力が段違いになるから

情報Iは、学ぶ内容が本当に身近な素材・テーマです。例えば、「SNS」や「PCの5大装置」など、日常生活の中で使うIT用語もたくさん出てきます。そしてそれらの理解を深め、問題解決に結びつける力を育む教科です。

さらに、大人でもプログラミングができたり、思うようにプログラムやIT端末を操作できると嬉しいですよね?

そのため、私は英数国理社よりも

コトゼニ
コトゼニ

身近なテーマで親近感が湧き、できた時の達成感も十分に味わえる教科

だと考えています。

また、「情報I」の内容は、座学スタイルよりも実技がメインで行われることでしょう。なぜならば、頭と手を使い「体験」することで学びが深まるという特徴の教科だからです。例えば、実際にパソコンに触れながらプログラミングの基礎を学んだ方が、座学で聴くだけの授業よりも圧倒的に理解が深まります。

学習塾業界に身を置く者としては、残念ながら一般的な受験指導の学習塾では一人一人に対してのパソコン・ICT端末を用意することが困難です。これから「情報I」への対策講座が普及したとしても、それは座学メインになることが考えられます。つまり、実技ができるのは「学校」での授業のみとなるのです。

今回の記事のような取り組みはYouTubeが身近な高校生にとっては、とてもワクワクする内容だと思いませんか?この取り組みを通して情報1に対して能動的な姿勢になることが容易に想像できます。

どの教科でもそうですが、「楽しい」や「もっと学んでみたい」という気持ちになれば、能動的な姿勢になり、その状態で学んだことは吸収力が段違いです。

私が見てきた限りでも、そういった状態になれば

コトゼニ
コトゼニ

得意な科目になる可能性が高い

です。

入試で初の実施となろうとも、能動的な姿勢で取り組めるとなれば、熱心に勉強しますので高得点を狙うことが可能になります。

このように学校の取り組み次第で能動的に仕向けることへの差が出てきてしまう。これが得点差につながると考える理由の一つです。

差が生じると考える理由② 高校により「情報」の入試対策の程度に差が出るであろうから

都立青山高校のように教室のICT化に積極的に取り組んでいる高校ともなると、「情報」の入試対策もしっかり行なうでしょう。

青山高校はもともと、高校の偏差値も高い学校です。大学進学率も高く、毎年、入念な入試対策が行われていることが予想できます。そうすると、進学率を引き続き高い水準で維持するために新しい入試科目である「情報」の対策も力を注ぐはずです。

全国的に見ると「情報」を指導できる人員は不足しています。その中で必修化しているため、一昔前に起こった「世界史の未履修問題」を再発せぬよう、「履修させる」ことが目的となり、受験対策にまで手が回らない学校が出てきてもおかしくありません。一方で、今回の記事で取り上げている青山高校のように一歩進んだ取り組みまで行なっている高校もあります。

そうすると入試に対する準備の仕方に差が出てもおかしくありません。

その結果、入試結果に大きな差が生じることになり得るのです。

コトゼニ
コトゼニ

通っている高校は「実際にどのような授業をしているのか」に注目しておきましょう

「情報」を指導できる教員が不足していることについては、こちらの記事でも解説しています。

ただし、そういった高校の生徒達とも受験では競わなければならない

理由①と②を通して大事なのは、「そういった高校の生徒達とも受験においては競わなければならない」ということです。

私はよく

コトゼニ
コトゼニ

大学入試は全国大会だ

と生徒に話しています

都立青山高校だけがライバルではなく、全国各地の学力の高い生徒と競うのが入試です。

生徒の間は、自分の身近なことにばかり目が行きがちで視野が狭くなりがちです。そのため、全国の受験生全体のレベル感が実感できないことがままあります。

保護者
保護者

まさに「井の中の蛙 大海を知らず」状態ですね

ただし、それは決して悪いことではありませんし、そうなることは仕方のないことです。

コトゼニ
コトゼニ

今回のような記事を目にした際に、今一度、襟を正すように、見直せば良いですよ

ここからは、この記事を通して刺激された今から、2025年に向けてできることを説明します!

今からできることは?

教科書内容を理解して定期テストで高得点を目指そう

まずは、教科書の内容が出題される、高校の定期考査で高得点が取れるように取り組みましょう。

情報1は実技がメインに行われるかもしれませんが、それは理解すべき内容を「体験する」ことで理解を深めることが狙いです。

また、大学入学共通テストも出題される内容の土台はもちろん教科書に載っている内容です。その理解度を測る定期考査で高得点を取れればまずは一安心と言えるでしょう。

一歩踏み込んで問題演習するならITパスポートにチャレンジしよう

情報1の対策としてITパスポートにチャレンジすることもおすすめです。

情報1の対策を行うときに、懸念されることのなかに

  • 演習用の問題集が無い

ということが挙げられます。

英数国理社は受験に向けてたくさん問題演習を積み、解法を身につけることができますが、「情報」については市販されている参考書・問題集もほとんどありません。そうすると受験に向けて不安になりませんか?

ITパスポートなら資格取得のための参考書を通して問題演習を重ねることも可能です。また、情報Iが必修化されることに合わせて試験範囲(シラバス)が改訂されたため、情報Iと範囲がとても似ています。

大学卒業後の就職でも役立つ資格になりますので、チャレンジすることも有効です!

詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

また、ITパスポートを独学で勉強するのは少々ハードルが高いです。

資格スクールなどを活用してみましょう。

オンスク.jpならスキマ時間を活用して資格取得を目指せます!

ITパスポートだけでなく、HTMLやCSSの講座までラインナップされていますよ!是非覗いてみてください。

\オススメ/

まとめ

受験は全国大会。今からできる対策を積み重ねて準備しよう

都立青山高校の「情報I」の授業で行われたユニークな取り組みを通して、受験への心配事を解説しました。

まとめると

  • 大学受験の結果に大きく差が出るのではないか
  • 差が生じると考える理由① 情報Iは身近な内容なため能動的な姿勢になりやすい。そうすると吸収力が段違いになるから学校により差が生じてしまいそうだから
  • 差が生じると考える理由② 高校により「情報」の入試対策の程度に差が出るであろうから

そして、受験においては、対策に熱心な高校や取り組みがユニークな高校の生徒達とも競わなければなりません。

この記事をきっかけに今からできることを見直してみましょう。具体的には

  • 教科書内容を理解して定期テストで高得点を目指そう
  • 一歩踏み込んで問題演習するならITパスポートにチャレンジしよう

となります。

初実施の2025年に向けて、入念に準備できているかどうかが合否を左右します。合格を勝ち取るために、今からできることを大事にして後悔の無いようにしましょう!

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

それではまたここで会いましょう!

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