【高校 情報1】JavaScript?Python?大学入学共通テストで有利なプログラミング言語とは?

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生徒
生徒

高校で学ぶ情報で習うプログラミングっていくつかあるって聞いたけど、共通テストに有利な言語はあるの?

2022年から必修化された「情報1」にはプログラミングが含まれています。

プログラミング言語には様々な種類があり、高校で学ぶプログラミング言語は学校の先生が選択します。

学校の先生が選ぶとは言え、

生徒
生徒

自分の学校の言語が受験に不利な言語だったらどうしよう?

と、大学入試で有利な言語・不利な言語があるのか気になりますよね。

先に結論をお伝えすると

コトゼニ
コトゼニ

結論としては、入試に有利・不利は無いと考えられます。

それは

  • 共通テストで出題される言語は「擬似言語」だから
  • 大事なのは言語の種類ではなくプログラミング的思考力だから
  • 共通テストは「どの学校で学んでいても公平」を重視する

だからです。

この記事では、学習塾業界で10年以上勤務してプログラミング講師もしている筆者が、その経験から詳しく解説します!

プログラミングが苦手な高校生も是非最後まで読んでみてください。

おすすめ

基礎用語のアウトプットには、教科書に掲載されている基礎用語およそ300語に対応する問題を収録した一問一答型アプリケーション「情報1 一問一答トレーニングGYM」を活用しましょう!

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ご注意

この記事は2023年4月時点で執筆しています。「情報」の試験に関する今後の開示情報によっては、参考にならない部分が生じるかもしれませんので予めご了承ください。

情報1で学ぶプログラミング言語の種類

そもそもプログラミング言語とは?

そもそもプログラミング言語とは「コンピュータに指示・命令を出すための言語」のことです。

コンピュータは機械語しか理解できないので、コンピュータ用の言語で指示・命令を出してあげないといけません。そのための言語がプログラミング言語です。

生徒
生徒

早速、訳がわからない。。。

コトゼニ
コトゼニ

とりあえずは難しく考えず、「プログラミングするための言語(文法)」。これくらいの理解で良いよ。

そして、情報1では第3章「コンピュータとプログラミング」でプログラミングを学びます。

大学入学共通テストの「情報」では、プログラミングが出題範囲になっており、すでに公表されているサンプル問題試作問題でも大問の1つになっていることから、本試験でも出題されることが考えられます。

情報1で学ぶプログラミング言語の種類

高校の情報1では、学ぶ言語は学校の先生が選ぶことになっています。

プログラミング教育サービスを提供されている「Monaca Education」が行なった調査(2021年実施)によると、

学校現場では以下の4つが採択率が高いです。

  • JavaScript
  • Python
  • VBA
  • Scratch
「情報I」もしくは代替科目で指導を予定しているプログラミング言語を教えてください

続けて、採択率の高いプログラミング言語のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

それぞれのプログラミング言語の特徴とは?

Python

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Pythonは、人工知能プログラム開発に用いられる言語の1つです。

コードがシンプルで扱いやすく、プログラミング教育や初心者向けの言語として使われることが多いのが特徴です。

AIの開発に使われていることもあり注目されている言語です。

JavaScript

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webブラウザ向けに開発されたプログラミング言語で、ボタンを押すと画面の表示が変わるなど、動的なWebページを構築することができます。

日々何気なくアクセスしているWebサイトでも使われていることが多いです。

コトゼニ
コトゼニ

このブログも一部でJavaScriptを使っています

VBA

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表計算ソフトウェアのワークシート上の操作を自動化することもできるプログラミング言語です。作成したプログラムで何時間の作業を一瞬で仕上げることができるので、ビジネスシーンでも使われていることが多いです。Excelの「マクロ」がこれにあたります。

表計算マクロ言語では表計算ソフトウェアに付属しているエディタを利用してコードを記述します。

Scratch

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学習用として開発されたビジュアル型プログラミング言語です。

ブロックを選んで組み合わせることで、プログラムを直感的に作成できます。

アルゴリズムを視覚的に捉えることができるので、入門編として重宝されています。

【補足】HTML・CSS

HTMLやCSSという単語も聞いたことがあるかもしれません。

これらはHTMLはWebページを構成している言語、CSSはWebページを装飾するための言語です。

これらは厳密にはプログラミング言語ではなくマークアップ言語と呼ばれています。

ほとんどの「情報I」の教科書に出てきますが、その特徴だけを知っていれば大学入試は乗り切れるでしょう。

大学入学共通テストで有利なプログラミング言語は?

では、大学入学共通テストで有利なプログラミング言語はあるのか?という疑問についてです。

この疑問について、

コトゼニ
コトゼニ

有利な言語は特にない

と私は考えています。その理由を順に解説します。

理由①:共通テストで出題される言語は「擬似言語」だから

1つ目の理由は「共通テストで出題される言語が『擬似言語』だから」です。

大学入学共通テストでは「擬似言語」と呼ばれる、いわば「大学入学共通テスト用のプログラミング言語」が採用されます。

擬似言語では、プログラミングの概念を簡略化し、人間が読み書きしやすい形式で表現したものです。

つまり、どの言語を学んでも共通している部分だけが登場するイメージなのです。

そのため、学校の授業でどの言語を学んでいても有利不利は生じにくいのです。

理由②:大事なのは言語の種類ではなくプログラミング的思考力だから

2つ目の理由は、「大事なのは言語の種類ではなくプログラミング的思考力だから」です。

擬似言語は「どの言語でも共通てしている部分だけが登場」します。

プログラミングにおいてどの言語でも登場するのが

  1. 文字列
  2. 変数
  3. 配列
  4. 算術演算子
  5. 論理演算子
  6. 比較演算子
  7. 制御文(条件分岐)
  8. 制御文(繰り返し)
  9. 関数
  10. コメント

これら10項目です。これらを読み解けるようになり、物事を論理的に整理し、

  • プログラミングコードを読み解くことができる
  • プログラミングコードで表現することができる

ことこそが大事なのです。

そのため、プログラミング言語の種類に有利不利はなく、どれを選ぼうとも共通している、プログラミング的思考の方が大事と言えるのです。

コトゼニ
コトゼニ

どのプログラミング言語を学んでも問われていることは一緒。

韓国語を学ぶのか、イタリア語を学ぶのか、というくらいの違いです。

言語の種類を気にする必要はありません。

理由③:共通テストは「どの学校で学んでいても公平」を重視する

3つ目の理由は「共通テストは「どの学校で学んでいても公平」を重視する」からです。

大学入学共通テストは「どの学校で学んでいても不公平がないようにしなければならない」という性質があります。

その点から考えると、学校の先生がプログラミング言語を選択するというルールである以上、どの言語を選んでも不公平がない(有利不利が出ない)ようにしなければならないはずです。

そう考えると、どのプログラミング言語を選んで有利不利は無いと言えるでしょう。

「情報」の対策方法

学ぶプログラミング言語に有利不利はないことを確認できても、プログラミング問題に自信を持てないこともあるでしょう。

ここからはプログラミング問題を含め、「情報」科の対策方法を紹介します。

【高3の7月ごろまで】基礎用語や知識のインプット・一問一答でアウトプット

「情報1」の範囲の

  1. 「情報社会の問題解決」
  2. 「コミュニケーションと情報デザイン」

は、まずは語句や単語を覚えることが大切です。また、他の分野と比べると暗記が中心とも言えます。

分野分析

試験の第1問では基礎知識を問う問題が出題される可能性が高いので、これだけでも対策になるのです。

試作問題第1問

また、基礎用語を暗記したのちは、アウトプットして基礎問題を解けるようにしましょう。

基礎用語のアウトプットには一問一答型アプリケーション「情報1 一問一答トレーニングGYM」を活用しましょう

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このアプリケーションは

  • 教科書に掲載されている基礎用語およそ300語に対応する問題を収録
  • 「情報関係基礎」過去問から再編集した入試レベル問題も収録

しているため、共通テスト対策に直結します!

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【夏休みごろ】プログラミング問題や応用問題を解けるようにする

プログラミング問題は大問の1つとして設置されることが予想されます。

試作問題第3問

そのため、プログラミング問題に早期に強くなることで差をつけることができます。

まずはコチラの記事で基礎となる項目をしっかり理解するようにしましょう。

また、基礎的なプログラミング問題に特化した問題集で、擬似言語でのプログラミング問題に強くなりましょう。

▶︎【高校情報Ⅰ】プログラミングが苦手な人必見!疑似言語コードの読み解きを1ヶ月でマスターする基礎問題集

【11・12月~共通テスト本番】共通テスト用の総合演習・過去問演習

共通テスト直前の11月・12月ごろからは共通テスト用の総合演習問題や過去問演習にチャレンジしましょう。

総合演習問題の例としては「サンプル問題」(令和3年3月24日)「試作問題」(令和4年11月9日)を利用しましょう。

また、「情報」科としての過去問はありませんが、共通テストの科目「情報関係基礎」は「情報」の過去問演習に非常に有効と言えます。

情報関係基礎&情報 比較
情報関係基礎&情報 比較

これらのスケジュールを意識して計画を立てて勉強を進めるようにしましょう!

オススメ参考書

最後に情報Iの対策としてオススメの参考書を紹介しましょう。

高校 定期テスト 得点アップ問題集 情報I / 旺文社 【全集・双書】

現時点では書店にある参考書や問題集の種類は多くありません。その中でもオススメはこちらです。

この参考書は

  • 教科書に載っている基礎内容を網羅している
  • 穴埋め形式の問題集でアウトプットできる

という特徴があり、初めの一歩としてこれ以上ないくらい最適なテキストになっています!

徹底攻略 大学入学共通テスト 情報1問題集 公開サンプル問題・試作問題 [ 近藤 孝之 ]

大学入試センターが公開しているサンプル問題や試作問題を丁寧に解説してくれているのはこちら。

【情報1】1ヶ月完成!プログラミング基礎問題集30題

【情報1】1ヶ月完成!プログラミング基礎問題集30題

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最後に、プログラミング講師でもある筆者が作成したプログラミング基礎問題集を紹介いたします。

【高校情報Ⅰ】プログラミングが苦手な人必見!疑似言語コードの読み解きを1ヶ月でマスターする基礎問題集

この問題集は初心者向けの基礎レベルの問題集で、大学入学共通テストで採用されている「疑似言語」に対応しています。問題数はたったの30問、プログラムのソースコードを読み解くことに焦点を当てた問題が収録されています。

他にも、こちらの記事でおすすめの参考書と問題集を紹介しています。

まとめ

高校の情報1で学ぶプログラミング言語について、特徴と有利・不利があるのかについて解説しました。

高校でJavaScriptを選択してても、Pythonを選択していても大学入学共通テストの問題を解く上で、有利不利は無いと言えるでしょう。

むしろ大事なのは、どの言語でも共通しているプログラミング的思考力です。

プログラミング的思考力は、これまで学んできたことと一味違う側面もあり、得意・不得意は別れてしまうかもしれません。だからこそ、早くからプログラミング的思考力を鍛えてしっかりと準備していきましょう。

なお、「情報」科の対策についてはこちらの記事でも紹介しています。併せてご覧ください!

共通テスト情報・対策共通テスト「情報」対策に必要なことは?塾講師が解説!勉強法と参考書

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

それではまたここで会いましょう!

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