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今から本当に2025年度の共通テストが不安で仕方ないよ。「情報」が無くなったりしないのかな
と感じている人も多いのではないでしょうか。
先日、大学入学共通テストへ「情報」科の導入が見送られる可能性が残ることを記事にしました。
しかし、それでも筆者は
「情報」科は導入されるだろう
と考えています。
その理由は「社会状況と合わせて考えてみても情報教育は必須で重要な位置付けになっていると感じる」からです。
そこで今回は結局「情報」科は導入されるであろう理由を紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください!
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- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
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目次
2025年度の大学入学共通テストから追加される「情報」科。
「2020年度(初年度)大学入学共通テストの際に英語の外部検定利用や記述式回答問題が見送られた」「情報1を指導できる教員が不足している」という理由もあり、導入が見送られる可能性は残ります。
しかしそれでも「情報」科の試験科目への導入は避けられないでしょう。その理由は
- 政府がSociety5.0を目指している
- そもそも「情報1」を必修化した目的は社会背景と関連している
- ChatGPTのようにAIが日常に迫ってきている
これらの事実から「情報教育は必須で非常に重要」と位置づけされているからです。
ここからはこれらの事実について紹介していきます。
Society 5.0とは、日本政府が提唱する次世代の社会ビジョンです。
テクノロジーの進化と社会の課題解決を結びつけ、人々の生活や社会の質を向上させることを目指しています。持続可能な社会の実現やイノベーションの推進によって、より豊かな社会の実現を目指す取り組みです。
Society 5.0では、人工知能(AI)、ビッグデータ、インターネット・オブ・シングス(IoT)などの先端技術が重要な役割を果たします。
この社会では、デジタル技術とアナログな要素が統合され、人々の生活や経済活動がより便利で持続可能なものになります。
身近な例としては、スマートホームや自動運転車などが挙げられます。スマートホームでは、センサーやAIを活用して快適な住環境を実現し、エネルギーの効率的な利用や省エネルギーが可能になります。自動運転車では、AIやセンサー技術を駆使して交通事故の予防や交通渋滞の解消を目指します。
政府が目指すこの社会像は大きくダウングレードするわけにはならないでしょう。
つまり、社会基盤にITを据えているため、社会生活を送る上で情報機器に関する知識を深め、強くなる必要があるのです。
Society5.0とも繋がりますが、そもそも「情報1」が必修化した目的は「情報社会や情報技術を活用して生きていく上で最低限必要なことを学ぼう」ということです。
これまでも「情報」という科目は存在し指導されてきました。また度々学習指導要領も改定されています。
しかし、必修化する際には
「前回の改訂を施行してから、状況が変わっていき、情報技術の進化が目覚ましく、生活の中で活用することが必須。そのための「情報」という科目はあったけども、内容が物足りなかったのではないか」
ということを直前の改訂に対して残った課題として報告されています。
そこで、どんどん変化していく情報社会の中で、新しい時代に対応する人材になるために、情報技術を活用しながら、思考力・判断力を身につけて社会の問題解決へ繋げよう。そのためには情報技術を身につけ、情報発信する際の知識と教養を身につける必要がある。という狙いや目的から、必修化へと繋がりました。
ここからわかるように、情報1の必修化には社会背景(特にIT関連の目覚ましい変化)があります。
さらにITの進化は依然として衰えを知らずこれからもどんどんと変わるでしょう。そういった社会の中で生活するには情報機器に対する知識や理解を深める必要があるのです。
このことからも情報教育の重要性が見て取れます。
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なにしろ、情報1の一問一答アプリケーションを作成したくらいです
▶︎こちらの記事で解説しています。
【ChatGPTと開発】高校「情報1」一問一答アプリリリースされてからニュース番組でも取り上げられるほど、利用者も多く、その名を耳にした人も多いでしょう。
ただ、その優秀さゆえに、「職を奪われる危険性が含まれる」といった危惧から、利用を制限する諸外国もあります。
しかし、日本ではChatGPTの利用に寛容で、ChatGPTを提供するオープンAI社のCEOが日本でお話するくらいです。
この例からも日本ではAIの利用を積極的に進めていくことになるでしょう。
「情報1」でプログラミングを指導する際に採用されることの多い「Python」という言語はAI分野でも活用されていますし、そのような繋がりからもAIを身近に感じるようになるのではないでしょうか。
このような事実からもAIを駆使できる人材になるためにも情報教育は必須で重要になると言えるのです。
結局、「情報」科が試験に導入されるならどういった対策をすれば良いの?
という疑問に対して以下を紹介します。
- 「情報」の受験対策は高2の冬〜高3にかけて本格実施する
- 基礎問題を覚え満点にできるようにする、そしてプログラミング問題に慣れる
順に紹介します。
「情報」の共通テスト対策については高2の冬〜3年生にかけて本格実施しましょう。
その理由は
- 共通テストレベルの「情報」の対策問題集がまだ無い
- 各大学がまだ要不要を発表していない
- どちらかというと、理科社会のように暗記要素も比重が大きいため
だからです。
情報にはプログラミングや統計学のように思考力を試す分野もありますが、一方で暗記中心となる分野もあります。
そのため、以上の理由からも理科社会と同じタイミングで対策を始めるのが良いと言えるでしょう。
まずは基礎用語を暗記して満点を取れるようにしましょう。
試験の第1問では基礎知識を問う問題が出題される可能性が高いので、これだけでも対策になるのです。
▶︎基礎用語の定着には
「情報1 一問一答トレーニングGYM」がオススメ
共通テストの「情報」は定期テストよりも難しくなることが予想されますが、その土台となるのは定期テストレベルの基礎問題です。そのため基礎問題が解けないことには共通テストでも高得点を目指すのは難しくなるので、注意が必要です。
そして、その後にはプログラミング問題に早期に慣れるようにしましょう。プログラミング問題は大問の1つとして設置されることが予想されます。
しかし多くの生徒がプログラミング問題を苦手としているのです。
そのため、プログラミング問題に早期に強くなることで差をつけることができます。
▶︎より具体的な対策方法はこちらの記事をご覧ください!
共通テスト「情報」対策に必要なことは?塾講師が解説!勉強法と参考書▶︎基礎的なプログラミング問題に特化した問題集を作成したのでぜひ活用してください!
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大学入学共通テストで「情報」科が見送られる可能性が残るものの、それでも結局は導入されるであろう理由を解説しました。
IT技術の進化はめざましく、もはやインフラとも言えるスマホをはじめ、日常生活の中で切っても切れないレベルになっていると言えるでしょう。
だからこそ情報教育の必要性・重要性がますます増加すること予想されるため、結果として試験科目としても導入されることになるでしょう。
初導入となる科目のため不安はたくさんありますが、コツコツとできる対策から始めていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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