記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
「情報I」の勉強難しいよ〜💦
「情報II」っていう教科もあるって聞いたよ。「情報II」も難しいの?
その内容は国家資格であるITパスポートのレベルを少し越えるレベル
あー…もう無理。オツカレ。トウミンシマス
ちょっと待って!順番に説明していくよ。
私が「情報II」の教科書を見て考えるに、「情報II」の難易度は、国家資格である「ITパスポート」(ITに関する基礎知識を問う試験)よりも少し上のレベルです。
その理由は
- システム開発にあたって知っておきたい基礎知識が問われる
- プログラミング技術についてはITパスポートで問われる能力よりも上
だからです。
特に情報IIで学ぶ内容は専門性が強く、
「最先端」の内容という印象がある
どう最先端なのか?かというと
- 大人に聞いても「知らない」ような知識
- 近年の技術の進化によってビジネスシーンでも聞くようになった語句
例えば、この言葉を説明できますでしょうか?
- FinTech … 情報技術を金融分野で活用し新たな価値やサービスを創造すること、またその企業のこと。
- ディープラーニング … データを解析し自動的に法則性を見出して学習する機械学習をより発展させたもの。
- ブロックチェーン … 多数のパソコン(利用者)でデータを共有して管理する仕組み。暗号資産の取引きなどで用いられている。
このように「新しい技術」としてニュースで紹介されるような言葉が教科書に掲載されています。
後にも紹介しますが、実教出版の教科書「情報II」には
プロジェクト編という章があり、そこでは
- 手書き数字画像の認識
- 動画の字幕作成(HTMLで)
というようなことを実技学習内容としてラインナップされています。
このように、「情報技術を扱える能力」を学ぶ科目なのです。
ただし、
全員じゃないけどね
え?全員が学ぶわけじゃないの?
え?じゃあ?入試には入るの?入らないの?
そうなんだよ。情報2は選択科目だから全員が学ぶわけじゃないんだ。この記事ではその辺りのことをも説明するよ
ということで、この記事では、「情報II」について、その内容・誰が学ぶのか・入試に入る?入らない?などを解説していきます。
\この記事でわかること/
- 「情報II」の学習目標・目的
- 「情報II」で学ぶ内容
- 「情報II」が大学入試で必要かどうか
それでは早速、その中身を見ていきましょう。
目次
そもそも、なぜこれだけ専門性が強い内容になっているの?
その質問には学習指導要領の改訂で情報Iが必修化した背景が関連しているよ!
情報技術を駆使できるようにしよう!みたいなやつだね
そう!それだね。情報IIの目標はいわば、情報Iで学んだことを土台としてコンテンツを自分で制作できる力を養おう!というものなんだ。
2022年度から施工された新しい学習指導要領を制定する際に、その前の学習指導要領に対する振り返りが行われました。
- 情報技術の進化が目覚ましく、生活の中で活用することが必須。そのための「情報」という科目であったけども、旧学習指導要領の内容では物足りなかったのではないか。
- どんどん変化していく情報社会の中で、新しい時代に対応する人材になるために、情報技術を活用しながら、思考力・判断力を身につけて社会の問題解決へ繋げよう。
- そのためには情報技術を扱える力を身につけ、情報発信する際の知識と教養を身につける必要がある。
という考えのもと、改訂が加わりました。
そして、問題解決の一つの手段としてシステムを活用する(制作する)力、つまりプログラミング学習についてもより深い内容が制定され、小学生からプログラミングに触れる授業が実施されることになりました。
学習指導要領の評価である「知識・技能」では各学校でのプログラミング教育に対する目標を下記のように定めています。
- (小)身近な生活でコンピュータが活用されていることや,問題の解決には必要な手順があることに気づくこと
- (中)社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに,簡単なプログラムを作成できるようにすること。
- (高)コンピュータの働きを科学的に理解するとともに,実際の問題解決にコンピュータを活用できるようにすること。
つまり
情報技術を活用して問題解決を図るために、
思考力・判断力と情報技術を活用したり情報を発信したりする際の知識と教養を身につける
その最終段階として、情報1で学んだことを土台としてコンテンツを自分で制作できる力を養おう!
という目的・目標があるからこそ、初級エンジニアのような内容にまで踏み込んだ内容になっています。
そのためシステム開発に必要な基礎知識から開発モデル(ウォータフォールモデル)、
新しい技術の名前や知識(IaaSなど)といった語句も学ぶカリキュラムになっています。
これらの語句は、国家資格であるITパスポートでも出題されています。
そのため、情報IIは国家資格レベルといっても差し支えない内容になっているのです。
情報IIで学ぶ内容(範囲)は以下の通りと定められています。
- 情報社会の進展と情報技術
- コミュニケーションとコンテンツ
- 情報とデータサイエンス
- 情報システムとプログラミング
- 情報と情報技術を活用した問題の発見・解決の探究
これを踏まえて、
実教出版が発刊する令和5年度の教科書「情報II」では下記のような構成になっています。
(番号は章番号)
- 情報社会
- データサイエンス
- プログラミング言語
- 情報システム
- プロジェクト編
そして、各章では下記をはじめとした内容を学びます。
情報社会
- X-Tech
- ブロックチェーン
- IaaS PaaS など
データサイエンス
- クラスタリング
- 教師あり学習/教師なし学習
- ニューラルネットワーク など
プログラミング言語
- JavaScriptの基礎
- Pythonの基礎 など
情報システム
- システムの設計方法
- Web API
- クライアントサーバシステム など
プロジェクト編
- 動画の字幕作成(HTMLで)
- 手書き数字画像の認識 など
動画の字幕作成とか、大人が仕事でやっているような内容まで学ぶんだね。すごいなぁ。
データサイエンス分野も仕事に直結しそうな内容だよね。本当に現代的な内容になっていますね。
私も驚きました。勉強教材としてシンプルに、教科書が欲しいです
情報Iとの違いは、一言でまとめると
「情報1は基礎内容。情報2はその発展内容」
と表現することができます。
それは先にも書いたように、情報IIの目標が
「情報1で学んだことを土台としてコンテンツを自分で制作できる力を養う」
と定められていることからも明らかです。
情報Iと情報Ⅱの範囲の繋がりは以下のようになっているので情報Iで学んだ内容をさらに深く学び、より実践に活きるような内容になっています。
こちらの記事では情報Iの学ぶ内容や試験概要などについて紹介していますので、是非覗いてみてください。
【2022年度から施行】高校で学ぶ「情報I」ってどんな内容?その内容と大学入学共通テストに加わる理由を徹底解説気になるのは入試。大学入試に情報IIの範囲は含まれるの?
「情報Ⅱ」の範囲は大学入学共通テストには出題されません。
これまで紹介してきた内容で、情報IIで学ぶことが専門性が強く、習得することが大変なことはなんとなくとは言え、お分かりいただけたかと思います。
そんな情報IIの内容が入試に入るのか?という問いに対する回答は「No」です。
それは、2025年から大学入学共通テストで「情報」が新しく教科として追加されることが決定していますが、その範囲は「情報I」からの出題と決まっているからです。
そのため、情報Ⅱは大学入学共通テストには出題されないので受験では必要ない科目です。情報Ⅱがより専門的な内容だということを考えると、(言い方は良くないかもしれませんが)安心ですね。
専門性が強いから受験に必要となれば焦ったけど安心。
さすがに情報Ⅱの内容も入試に出題されるとなると相当な訓練や対策が必要になるでしょう…
情報IIは選択科目です。高校1年生で「物理基礎」を学んで、その後高校2年生の選択科目で「物理」を選択するように、同じ要領で学校の選択科目で選択肢に入っていれば原則として履修できるはずです。
ただ、この辺りについては通う学科(普通科とか理数科、総合学科とか)によっても異なるので、必ず先生に確認するようにしましょう。
でもこれから働く上で理解していれば有利になりそうな知識だから履修できるなら履修したいな!
そうだね。社会人になっても活かせるシーンが本当に多いと思うよ
教科「情報II」について解説しました。
- 大人も驚く、内容の専門性の強さ
- 情報IIの学習目標:情報1で学んだことを土台としてコンテンツを自分で制作できる力を養うこと
- 選択科目なので、全員が学ぶわけではない
- 大学入学共通テストの「情報」の範囲は「情報I」のため「情報II」は試験範囲に含まれない。
そして情報IIの範囲は以下のようになっています。
- 情報社会の進展と情報技術
- コミュニケーションとコンテンツ
- 情報とデータサイエンス
- 情報システムとプログラミング
- 情報と情報技術を活用した問題の発見・解決の探究
となっています。
情報IIは入試には出題されませんが、その専門性は強く、学べば、就職にも活きる学習分野と言えるでしょう。
情報技術の進歩とともに社会も進歩する現代だからこそ、その内容を知っておくことは有用です。
高校で学ぶ、学ばないは別としても社会人になるまでに身につけると自分自身間違いなくレベルアップできますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
にほんブログ村ブログ村に参加中です。上のバナーをクリックいただくだけで当ブログにポイントが入ります。いつも応援クリックありがとうございます。
Twitter やってます。
新着記事のお知らせをしていますのでぜひフォローしてください!スポンサーリンク