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うちの子、プログラミングが好きなんだけど、何か成果につながることはないかな
という方に向けた記事になっています。
プログラミング言語「Scratch」を用いた検定「ジュニア・プログラミング検定」をご存知ですか?
ジュニア・プログラミング検定とは、「サーティファイ 情報処理能力認定委員会」が実施している「ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門」のことで、その目的は、
プログラミング的思考力を定着させ、その知識を土台とした創造の可能性を広げる。
また、子ども達の成長を段階的に評価することで、自信や達成感につなげ、更なる目標に挑戦する意欲を育てる。
です。
ただ、この検定は、プログラミング教室に所属している人が団体で受験することも多く、
プログラミング教室には通ってないんだけど、受験できないの?
というように、プログラミング教室に所属していない人にとっては、ハードルが高く感じるかもしれません。
そこで、この記事ではプログラミング講師でもある筆者が、ジュニア・プログラミング検定の受験方法や対策などを詳しく紹介しています。
ジュニア・プログラミング検定を取得すると入試で有利になる中学校もありますよ
ぜひ最後まで読んでみてください!
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。
- 500人以上の生徒に学習・進路指導
- 指導した受験生の合格率 94.7%
- 学習塾で「情報」科を指導・プログラミングの講師
- 「X」で情報Ⅰの語句チェック配信中(@kotozeni)
目次
そもそも「ジュニア・プログラミング検定」はプログラミング教室に所属されていない個人の方でも以下の方法で受験いただくことができます。
- 公開試験による在宅受験
- 臨時試験会場の受験
の2種類の受験方法があります。
「公開試験による在宅受験」は
- 年に2回開催
- 自宅で受験可能
という特徴があります。
開催日が限られておりますが慣れた環境で受験することが出来ます。
普段使っているパソコンで受験できるのがメリットです
【公開試験の受験申込方法はコチラ】
https://certify.smktg.jp/cc/0y7bpdOyV0I1ufA1uf1fo
臨時試験会場といいます。
全国のプログラミング教室等が独自て開催日を決めて検定を実施しております。
以下の検索サイトから最寄りの受験会場をお探しいただき、受験会場へお問い合わせください。
受験会場によって申込方法が異なりますので、試験会場が指定する方法でお申込みをお願いいたします。
▶︎随時試験会場の検索はコチラ
私のおすすめは「公開試験による自宅受験」です。
理由は
- プログラミング教室に所属していない人でも、自宅の慣れたパソコンで受験できる
- 受験日に向けてしっかりと対策をとることができる
だからです。
ジュニア・プログラミング検定は、受験の特性上、プログラミング教室と連携しているケースも多いです。そのため所属していない人は、自宅で学習しているケースがほとんどだと思います。
しかし、臨時会場の場合は、普段使っているパソコンとは違うので、キーボードの間隔や画面の表示が異なるケースがあります。そうすると、驚いてしまい力を発揮できなくなる可能性もあります。
そういった点を考慮すると、自宅の慣れた環境で受験できる「公開試験による自宅受験」の方がおすすめと言えるのです。
ジュニア・プログラミング検定では、以下の4つの級に分かれています。
■Gold(1級)
複数の条件や筋道を組み合わせた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や演算、入れ子構造のスクリプトなどを使って、様々なスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
■Silver(2級)
基本的な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や入れ子構造のスクリプトなどを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
■Bronze(3級)
単純な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
■Entry(4級)
入門レベルの特定の条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、一つまたは二つのスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
設定されている級によって、少しだけ範囲は異なります。
たとえば、【このスプライトが押されたとき】というイベントは、Entryでは範囲外ですが、それ以上の級では範囲に含まれています。
ただし、Bronze以上を目指すのであれば、ある程度の機能を理解することと、プログラムを構築する力が必要になります。
初めて受験する場合は、やっぱりEntry(4級)から受験しないといけない?
という、いわゆる飛び級受験ですが、結論としては「可能」です。
一度に、BronzeやGoldを同時に受験できるのかな?
という複数同時受験ですが、
【公開試験の場合】
試験日に実施される試験級の実施時間をご確認ください。
試験時間が重なっていない、あるいは試験開始時間・受験時間から逆算して、複数級受ける時間的余裕がある場合は、可能です。
【随時試験の場合】
随時試験会場にご相談ください。
となっているので、受験方式・会場によって異なるので申し込み前に確認するようにしましょう。
自宅受験の場合、体力なども考慮して判断するようにしましょう。
自信のある場合を除き、飛び級や一日に複数の受験をするのはオススメしません。
理由は
- 上級が思いのほか難しい可能性がある
- うまくいかなかった場合、自信を損失する可能性がある
- 取得するのに焦る必要は無い
からです。
それぞれの級に合わせて対策をしているはずですし、ステップアップしながらプログラミングスキルを磨くのが良い方法と言えますので、上級にチャレンジして、思いのほか難しく自信を喪失してしまうと、「自信につなげる」という本検定の目的からも外れてしまいます。
また、合格するために焦る必要もありません。じっくり、今のプログラミングスキルからスタートするようにするのがオススメです。
それぞれの級の受験日や受験料などを以下にまとめています。
2024年4月から受験料が改定されています。
項目 | Entry(4級) | Bronze(3級) | Silver(2級) | Gold(1級) |
---|---|---|---|---|
出題形式 | Scratchを用いて、問題文で与えられた条件を満たすプログラミング | Scratchを用いて、問題文で与えられた条件を満たすプログラミング | Scratchを用いて、問題文で与えられた条件を満たすプログラミング | Scratchを用いて、問題文で与えられた条件を満たすプログラミング |
試験時間 | 30分 | 40分 | 40分 | 50分 |
出題例 | おいかけっこゲームをつくろう | レースゲームをつくろう | 計算ゲームをつくろう | シューティングゲームをつくろう |
受験料(税込) | 2,600円 | 2,800円 | 3,000円 | 3,200円 |
実施回及び詳細 | 第6回 2025年3月9日(日) 10:00~11:00の間に開始 申込期間: 2024年12月10日~2025年2月23日 結果発表: 2025年4月2日(水) | 第5回 2024年7月28日(日) 10:00~11:00の間に開始 申込期間: 2024年4月30日~2024年7月14日 結果発表: 2024年8月28日(水) | 第6回 2025年3月9日(日) 10:00~11:00の間に開始 申込期間: 2024年12月10日~2025年2月23日 結果発表: 2025年4月2日(水) | 第5回 2024年7月28日(日) 10:00~11:00の間に開始 申込期間: 2024年4月30日~2024年7月14日 結果発表: 2024年8月28日(水) |
通信環境 | インターネット接続が必要となります。 |
受験デバイス | パソコン ※カメラ機能付きのデバイスをご用意ください。 |
対応OS | Windows10~ |
対応バージョン | Scratch3.0 |
ブラウザ | Chrome/Edge ※ブラウザーバージョンは最新版をご使用ください。 ※「Internet Explorer」での実施はできませんので、ご注意ください。 |
補助(サブ)カメラ | スマートフォン |
その他機材 | スマートフォンスタンド |
スマートフォンブラウザ | Chrome(Android) / safari(iPhone) ※上記ブラウザ以外での実施はできませんので、ご注意ください。 |
以下の手順で申し込み・受験することが可能です。
受験希望の試験の形式、認定基準、出題範囲などの詳細を確認しましょう。また、「リモートWebテスト」の概要やサンプル問題を通じて、試験の実施形式についても予め把握しておくことが重要です。
- アカウント作成: 最初に「資格受付ONLINE」で無料アカウントを作成します。このアカウントは、すべての試験に共通して使用できます。
- 申込プロセス: アカウントにログイン後、マイページから「受験申込」を選び、受験手続きを進めます。
- 支払方法: 支払いはクレジットカード、コンビニ支払い、銀行振込から選べます。注意点として、銀行振込の場合は手数料が発生します。
マイページにある「Webテスト受験方法」を参照し、必要な機器の設定と環境の整備を行ってください。また、実際の受験と同じ環境で「操作体験」を試すことができますので、事前に体験しておくと安心です。
資格受付ONLINEにログインし、指定された時間に試験を開始します。機器設置が完了次第、試験がスタートし、タイマーで試験時間が計測されます。
試験終了後、約1か月以内に合否結果がメールで通知されます。マイページで合否を確認でき、合格者には認定証とバッジが、不合格者には成績表が郵送されます。
それではプログラミング教室に所属していない人が合格するために、どういった対策をするのが良いでしょうか。
まずは、Scratchの操作に慣れるようにしましょう。
どこにどういったコードがあるのか、どのようにグループ分けされているのかを把握するようにしましょう。
続いては、実際にScratchで簡単なプログラムを作ってみましょう。
市販されている教材などに載っているプログラムをテキストを見ながら実際に作るようにしましょう。
その際に「どのコードをどう組み立てれば、どのような動きになった」という観点を持ちながら操作することが大事です。
簡単なプログラムを作れたら、実際の検定を見越して、検定レベルの問題の難易度に触れてみましょう。
▶登録することでサンプル問題を視聴することができます。
サンプル問題では
- プログラムのサンプルムービーを見ながらどのように構築すればよいか予想する
- 予想したロジックをもとに、実際に自分でプログラムを組み立ててみる
- 制限時間を守るようにする
- サンプル問題のプログラムの中身を見て、自分のプログラムとの違いを確認する
という取り組みを行うようにしましょう。
サンプル問題を解いた後は、プログラムをどんどん製作するようにしましょう。
演習量を積むことで、
「どのようなコードを組み合わせれば、どういった動きになるか」ということがパターン化できます。
このパターンをたくさん持つことで、試験のプログラムでも活用することができるのです。
Scratchでは作品が公開されていて、そのプログラムの中を見ることができます。
- まずはプログラムで遊んでみる
- 気になった部分や動作について「どのようにコードを組み立てれば実現できるだろう」と予想する。
- プログラムの中身を見て、予想との違いを確認する
このように他の人が公開しているプログラムを教材として活用するようにしましょう。
試験当日まで、これらの段階を踏んで対策するようにしましょう。
自宅受験する場合、たとえ慣れた環境とはいえ、通信設備の不具合など思わぬトラブルが発生しないように保護者としてはサポートしたいものですよね。
ここでは、保護者のサポートのガイドラインについて紹介します。
- 認められているサポート
- 避けるべきサポート
に分かれますので、事前にしっかりと把握しましょう。
試験前のサポートは以下が認められています。
- 試験環境の準備: カメラとマイクが備わったパソコンやスマートフォン、安定したネットワーク接続の確認など、試験環境を整えるお手伝いが可能です。事前の動作確認も重要です。
- 操作方法の説明: 試験プログラムの操作方法を事前に受験者に説明し、試験開始がスムーズに行えるようサポートしてください。
そして試験中にも一部、サポートが認められています。
- プログラムの操作サポート: 受験者が試験プログラムの操作で困った場合、ウィンドウのサイズ調整や配置の変更など、基本的な操作方法を支援できます。
- ファイルの管理: Scratchなどのプログラムで作成された解答ファイルの開閉や保存方法を指導することができます。ただし、内容に関する操作は禁止されています。
- トラブルシューティング: パソコンやネットワークに問題が発生した場合、迅速に対応してトラブルを解決してください。
一方で、避けるべきサポートも紹介されています。
- 内容に関する指導: 解答方法やプログラムの具体的な操作方法について説明することは禁止されており、これらを支援すると不正行為とみなされます。
- 過剰な介入: 受験者がサポートを求めていない場合は、余計な介入を避け、試験が公正に進行するようにしてください。
- カメラ映像への映り込み: 試験中は常にPCカメラに保護者が映り込まないよう注意してください。部屋には同席して構いませんが、適切な距離を保ち、見守ってあげてください。
何か不明な点がある場合や、判断に迷うことがあれば、認定試験事務局にお問い合わせください。このガイドラインに従い、受験者が公正な条件で試験に臨めるよう、適切なサポートを心がけましょう。
プログラミング教室に所属していない人に向けて、ジュニア・プログラミング検定の受験方法や対策方法について紹介しました。
公開試験は年に2回実施されているので、受験日から逆算し、対策スケジュールをしっかり立てて検定に臨むようにしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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