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うちの子、「やればできる」と思っているんですけど…やらないんです
というように「やればできる」という言葉を子供にかけている方に向けた記事となっています。
「やればできる」。とても良い響きの言葉ですよね。学校でも職場でもドラマでもたくさんのシーンで使われます。
そして、「子供をやる気にさせたい」という一心から、ついつい口にしてしまう言葉です。
しかい、「やればできる」という言葉は使わない方が吉です。
それは
- 自分の努力が認められていないように感じてしまうから
- 「今はダメな状態」ということになるから
です。
私もある生徒の一言から、その事実に気づいて以来、使わないようになりました。
そして「やればできる」という言葉よりも効果的な方法に気がつきました。
そこで今回は
- 「やればできる」という言葉を言ってはいけない理由
- 「やればできる」という言葉よりも効果的なこと
について、学習塾業界に10年以上勤務し、500人以上の生徒を指導してきた筆者が解説します!
子供をやる気にさせたいけど、どうしたら良いんだろう…?
という方はぜひ最後まで読んでみてください!
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
目次
「やればできる」を言ってはいけない理由の一つは「自分の努力が認められていないように感じられる」からです。
やればできるという言葉には「今よりももっと」という意味合いが含まれてしまうため、自分の努力が認められていないように感じてしまうのです。
やればできるって言われるけどさ…今までもやってきたつもりなんだよね
と生徒から言われたときに私自身もハッとした記憶があります。
もっとやる気を出して欲しいために言っていたけど、前提が間違っていたんだ
と痛感しました。
この経験から、「やればできる」を違う言葉にするようにしました(後述します)。
「やればできる」を言ってはいけない理由の2つ目は「今はダメな状態である」ことになるからです。
先程の理由とも重複するかもしれませんが、「やればできる」には
「あなたは本当はやればできるのだから、今の状態に満足せず、今よりもっとできるようになって」という願望が含まれてしまい、今までの努力が認められていない、そして「結果的に、今はダメ」ということが伝わってしまいます。
保護者を含めた他者からの願望が入ってしまって、やる気を削がれてしまうこともあり得ます。
その意味では「やればできる」という言葉は他者が言うのではなく、自分を奮い立たせるために、自分自身で自分に向かって言うのが良いでしょう。
続いて、「やればできる」という言葉よりも効果的な方法を紹介します。
それは「できる状態になること」。つまり、勉強のように嫌なことでも「できるからやる」という気持ちになることです。
勉強することそのものは嫌だけど、とりあえず問題は解けるし、やっていても苦にならないから
という気持ちになれば、自ずと、やる気が維持されます。
勉強以外のことについてもそうですが、得意なことをやっていて嫌な気持ちにはなりません。
では得意なことにするにはどうすれば良いのでしょうか。
そのためには成功体験が必要です。
「これ、得意かも!」と思えるには「成功体験」を積むことが非常に大切です。
成功体験とは
- 「できた」という実感を得る
- 他者から褒められる
です。
ここで大切なのは「他者」です。
たとえば
今日、塾で小テストが満点だったから先生から褒められたんだ!
こういう報告をもらったとき、褒めてくれた先生は
お!満点ってすごいじゃないか!よく頑張ったね!
と笑顔で褒めてくれたことでしょう。自分の努力が先生を笑顔にさせたのです。
生徒から
テストの結果を担当の先生に報告したら「先生も嬉しい」って言ってくれた
と聞いた時、「他の人を喜ばせる」ことが生徒にとっても貴重な体験になったのだなと感じたのです。
自分の頑張りが「自分だけでなく近しい誰かを喜ばせる」ということの喜びを得ること、それが何よりの成功体験になります。
では「できるからやる」になるためにどうすれば良いでしょうか。
こと勉強に関しては以下のようなステップを辿るようにしましょう。
- ひとつでも得意/苦に感じにくい教科を見つける
- やる気があるうちに徹底的にたたみ込む
- 今までの過程や努力を認め、気持ちの乗る言葉をかける
です。順に紹介します。
まずは勉強に関して自信を持たせることからです。
どういった生徒でも英数国理社の中にひとつは
- 得意かも!?と思える
- この教科は授業中でも話を聞いていられる
- 苦に感じない
ような教科があるはずです。
まずはその教科を伸ばす準備をしましょう。
続いて、やる気があるうちに、得意な教科について徹底的にたたみ込み、結果を出すことが大切です。
たとえば、
- 塾に通い始めた時
- テストの結果が良くて気持ちが前向きになっている時
など、そういったときこそ、アクセルを緩めず、得意な教科がそのまま伸びるように勉強を続けましょう。
このようにやる気があるうちは非常に吸収力も良く、伸びやすい状態にあります。
そのチャンスを逃さず、多少ハードな量であってもやり切るようにしましょう。
最後に、「今までの努力や過程を認め、気持ちの乗る言葉をかける」ことです。
なぜならば闇雲に「もっと」と願っても、生徒の気持ちは追いつかないからです。
- 今回のテスト、よく頑張ったね。頑張ったから、前のテストから20点も上がったじゃない!
- 今回のテストは、試験前にいままでより多くの時間、勉強できたんじゃない?すごいと思うよ!
と、生徒の努力を認めるようにしましょう。
そして、私が生徒にかけていた言葉は
(褒め言葉を伝えた上で)もう少し伸ばしてみない?
でした。
この言葉は「やればできる」の欠点であった
- 今までの努力が認めらていない感じがする
- 今の状態はダメだと伝わってしまう
という点をカバーできるのです。
それに加えて
- 成功体験によって褒められる
- 成功体験があるから自信がついている
- 先生と一緒にやってみない?という提案感を出すことができる
という効果もあり、気持ちを乗せることができました。
ついつい言ってしまう「やればできる」の言葉は使うべきでない理由を紹介しました。
私自身、生徒を指導するなかで「やればできる」という言葉を使うよりも「できるからやる」という状態にすることを目標にしていましたし、その方が効果的でした。
生徒のやる気が変動するのは当たり前です。その上で、やる気があるうちに成功体験を積ませ、「できる状態にする」ことで、取り組む際の姿勢ややる気が変わってきます。
ぜひ参考にしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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