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2025年度の大学入学共通テストが今から不安だよ…
2025年度「大学入学共通テスト」に向けた勉強を始めている受験生にとって最も気になること、それは、「情報」の科目に対する対策ではないでしょうか。
実は今でも大学入学共通テストには「情報関係基礎」という科目があります。その科目は「情報」と内容が似ているので、「情報」対策に使えるのです。
そこで私は、2005年〜2023年の約20年分の「情報関係基礎」科を解きました
この記事では、私自身が解答し分析した出題傾向・「情報」対策などを紹介していますので、「情報」科目で高得点を獲得するためのヒントとして活用してください!
「情報」は正直、不安だな…
という方はぜひ最後まで読んでみてください!
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
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- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
目次
ずは情報関係基礎について詳しく紹介していきます。
情報関係処理は大学入学共通テストの「数学IIB」の時間に実施されている科目です。
その出題範囲は
『情報関係基礎』は,専門教育を主とする農業,工業,商業,水産,家庭,看護,情報及び福祉の8 教科に設定されている情報に関する基礎的科目を出題範囲とする。
令和5年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び問題作成方針
となっており、
専門学科で取り扱われる「情報」に関する科目の試験科目として設置されています。
▶︎こちらの記事でも詳しく紹介しています。
【情報Iの対策】情報関係基礎を活用する人が共通テストを制す理由それでは、ここから約20年分の問題から分析した内容を紹介します。
まずは情報関係基礎の問題構成です。
問題構成はほどんどの年度で以下のようになっています。
大問 | 出題範囲 |
---|---|
第1問(必答) | 小問集合 |
第2問(必答) | 規則性 |
第3問(選択) | プログラミング |
第4問(選択) | 表計算ソフト |
解答者は第3問のプログラミング問題か第4問の表計算ソフト問題、いずれを解答するか選択します。
第2問では規則性と呼ばれる、ある事象や取り組みに対し、複数の具体例から共通性や規則性を見極め解答する問題が出題されています。
また、第3問ではプログラミングが毎回出題されていることも特徴的です。
そして、第1問では基礎的な知識を問う小問集合が出題されており、2005年度〜2023年度を通して出題率の高い単元は以下でした。
第1問 |
---|
● 2進数 の変換 ● 8進数・16進数・その他進数 の変換 ● 文字のデジタル表現 ● 画像のデジタル表現 ● インターネット・ネットワーク ● 情報セキュリティ ● IPアドレスとドメイン |
なお、各単元の出題率をまとめたのが以下の図です(単元名は「情報1」の単元名に即しています)。
ここからは過去約20年分の出題された問題の分析を紹介します。
一つ目は実社会のテクノロジーの進歩とともに問われる知識や語句も変化しているという点です。
たとえば、2005年にはスマートフォンではなく携帯電話を使用している頃です。
「スマホ」という文字はおろか、90年代に使われていた「ポケットベル」などの語句が2005年度には登場しています。
また、近年では「ピクトグラム」に関する問題が出題されたり、「QRコード」、「SNSに無断で掲載することに対する著作権や肖像権」など、日常生活で見聞きするような語句も出題されやすいのも特徴です。
先ほど述べた通り、テクノロジーの進展はインターネットの進展とも深く関わっています。その発展に付随するマナーやルールなども同様に重視されるようになり、いまやインターネットは重要なインフラとなっています。
そのような背景もあり、第1問の小問集合ではインターネットに関する語句を理解しているか問われることが多くあります。
たとえば
- Webブラウザに関する知識
- IPアドレスやドメインに関する問題
- データ通信の約束事やルール
これらに関する語句は非常に出題されています。
先述の通り、インターネットが進歩した昨今では、ウイルスなどの情報セキュリティに関しても理解を深めることが必要です。
たとえば
- フィッシングメールに引っかからないための知識
- メール送信時の宛先の選定(CcやBccの違いなど)
- ウイルス対策(ファイアウォールなど)
などは真っ先に覚えておくべき単元とも言えます。
情報関係基礎のおよそ20年分を実際に解き、分析した結果、2025年度から追加される「情報」に活かすことができる対策法について紹介します。
「情報」科目は定期考査のように基礎的な問題だけが出題されるわけではありません。しかし、基礎的知識で解ける問題も出題される可能性は高いです。
情報関係基礎の第1問のように小問集合として出題される際には基礎的な用語や語句の意味を理解しているかどうかが問われるでしょう。
だからこそ、「情報1」で登場する語句を意味を含めて理解するようにしておきましょう。
「情報関係基礎」でも日常生活で耳馴染みのある語句が登場しています。そのため、「情報」の対策としてもニュースなどで耳にする言葉を知っておくようにしましょう。
たとえば、いまはAIがトレンドです。対話型AIのchatGPTもニュースで取り上げられることが多いです。現時点では個人情報といったセキュリティの観点などが危惧されていることも報じられています。
特定のサービスについて問われる問題が出題される可能性は低いですが、関連知識として個人情報に関する理解を問う問題は出題されても不思議ではありません。
このようにトレンドの語句についても知っておくようにしましょう。
「情報関係基礎」の解答時間は60分です。
この中で、3つの大問を解答しなければなりません。そうすると「意外と時間が足りない」ということに気がつきます。
そのため、各大問にかける時間をあらかじめ配分しておくようにしましょう。
特にプログラミング問題は解答に時間がかかります。15分〜20分程度を目安としそれ以上は解答できる問題を優先しましょう
「情報関係基礎」で毎年出題されているプログラミング問題は「情報」になっても、大問の1つとして設置されることが予想されます。
しかし、2023年2月に実施された東進ハイスクールによる「体験模試」ではプログラミングの正答率はわずか3割程度にとどまったということも報告されています。
ここからもわかるように、多くの生徒がプログラミング問題を苦手としているのです。
そのため、プログラミング問題に早期に強くなることで差をつけることができます。
まずはコチラの記事で基礎となる項目をしっかり理解するようにしましょう。
【情報I】プログラミング問題に強くなる10個の基礎(苦手な人必見)また、基礎的なプログラミング問題に特化した問題集を作成したのでぜひ活用してください!
【高校情報Ⅰ】プログラミングが苦手な人必見!疑似言語コードの読み解きを1ヶ月でマスターする基礎問題集
【情報1】1ヶ月完成!プログラミング基礎問題集30題約20年分の「情報関係基礎」を解き分析した出題傾向や「情報」対策方法について紹介しました。
「情報I」の受験用の問題集がほとんど無い現状、そして試験当日に高得点を狙うには「問題に慣れるほどの演習量」が必要なことを考えると、「情報関係基礎」の問題を「情報」の実践問題として活用するのが良いと言えるでしょう。
情報1で高得点を取るために「情報関係基礎」で高得点を取れるように勉強しましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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