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「情報」でモデル化が出てきたけど、意味がわからない…
という方に向けた記事になっています。
「情報I」で範囲になっているモデル化。パッと聞いてもあまりよくわからないですよね。そこでこの記事では
- モデル化とは
- 範囲は?どのように出題されそうか?
- 解くコツ
について紹介します。ぜひ最後まで読んでみてください!
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。
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- 指導した受験生の合格率 94.7%
- 学習塾で「情報」科を指導・プログラミングの講師
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目次
モデル化は,「問題解決の手法の一つ」と考えましょう。
たとえば,都市を開発する前に完成型を縮小した模型を作ると、
- どのような外装や間取りになるのかというイメージを共有
- 設計に問題がないかの確認
ができるようになります。
また化学で、実物を拡大したモデルである分子模型を見たこともあるのでしょう。これもモデル化です。
このように,モデル化は
「現実の複雑なシステムやプロセスを単純化し、理解しやすい形に変換するプロセス」であり、
端的に言うと「図式化」「単純化」とも言えます。
また、「実物を作る前に設計に問題がないかを確認する」「化学の学習が進めやすくなる」といった問題解決の側面もあります。
そのため問題解決の1つと言えるのです。
モデル化の問題で大事なことは
- モデル化の手順
- モデル化の種類・用語
- モデル化での表現方法
を覚えることです。
モデル化は、以下の手順で行います。
- 目的の明確化
- 構造決め
- 数式や図などで表現する
です。それぞれの目的は以下となります。
モデル化をする対象は何か,なぜモデル化するのかを明確にする
モデル化する要素間の関係を明確にする。
対象に合った図や数式、複型などでモデルを表す。
これらの手順でモデル化します。
手順はそこまで複雑ではありませんよね。
モデル化の問題で覚えるべき用語を確認しましょう。
- 静的モデル
- 動的モデル
- 確定的モデル
- 確率的モデル
- 物理モデル
- 論理モデル
まずはこれらの用語を覚えておきましょう。
静的モデル
静的モデルとは
「時間経過が他の要素に影響を与えないモデル」のことです。
路線図
路線図は地理的な情報を示すためのマップであり、一般的にある時点での地理的な配置や関連する情報を提供します。
時間の経過に伴う変化や移動の様子を反映するのではなく、特定の瞬間の状態を示すことが主な目的です。
動的モデル
動的モデルとは
「時間経過が他の要素に影響を与えるモデル」のことです。
シミュレーションモデル
シミュレーションモデルは時間の経過に伴う様々な要因を考慮に入れて、システムの挙動をモデリングします。
例えば、気象シミュレーションや交通流のモデリングなどに使われています。
確定的モデル
モデル化する対象が規則的に変動するかどうかに着目すると「確定的モデル」と「確率的モデル」に分類することができます。
確定的モデルとは、規則的な現象のモデルのことです。
振り子の運動
物理法則に基づく振り子の運動は確定的モデルです。
振り子の挙動は、初期条件と物理法則によって完全に定義され、同じ初期条件ならば常に同じ結果が得られます。
このような例は確定的モデルと言えます。
確率的モデル
続いて、確率的モデルとは、不規則的な現象のモデルのことです。
不確かさやランダム性を考慮する必要があり、確率的要素が加わります。
サイコロの出目
イコロを振る行為は確率的です。各面が均等に出る確率が1/6であるため、どの面が出るかは確定的ではなく、ランダムな結果が期待されます。
株価のモデリング
株価の動きは多くの要因に依存し、未来の株価を確定的に予測することは難しいです。ここで確率的モデルやランダムウォークモデルが利用され、株価の変動を確率的にモデル化します。
表現形式による分類は
- 物理モデル
- 論理モデル
に分けられます。
物理モデル
物理モデルとは物理的に表現したモデルのことです。
物理モデルの中には
- 実物モデル
- 拡大モデル
- 縮小モデル
があります。
モデルルーム
マンションや家のモデルルームは、実物大のモデルで、実物モデルと言えます。
分子模型
冒頭で触れた、分子模型は、拡大モデルの典型的な例です。
分子は目に見えないですが、それを拡大することで視覚的に認知できるようにしています。そのため拡大モデルと言えます。
地球儀
地球儀は縮小モデルと言えます。
実在するが、大きすぎるもの(ここでは地球)を縮小しモデル化することでさまざまな問題解決に役立てます。
論理モデル
論理モデルは図や数式で表現したモデルのことです。
論理モデルには
- 図的モデル
- 数式モデル
があります。
フローチャート
プログラミングでも使用されるフローチャートなどは、手順を図化しているもので、図的モデルと言えます。
数式
数式モデルとは数学的な式や方程式を使用して、あるシステムやプロセスを表現するものです。
たとえば、y=ax+b や、F=ma などの数式がこれにあたります。
それでは「情報I」ではモデル化はどの範囲に含まれるのかというと、
「コンピュータとプログラミング」にて出てきます。
大学入学共通テストでは第二問での出題が高いですので、得点源にしたいところです。
この範囲の問題で出題されるのは主に以下のパターンです。
多く出題される問題のひとつに、「モデル化の種類や手順、目的を求める」問題があります。
たとえば
問題の本質的な部分だけを残して単純化・抽象化することを(①)という。
表現形式によってモデルを分類すると、実物を模した(②)モデル、現象や手続きなどを表現した( ③ )モデルに分けられる。また。対象の特性によってモデルを分類すると、時間の経過がほかの要素に影響を与えない( ④ )モデルと影響を与える( ⑤ )モデル、変動する要素の有無によって,結果が一つに定まる( ⑥ )モデルと結果が一つに定まらない( ⑦ )モデルに分けられる。
- モデル化
- 物理
- 論理
- 静的
- 動的
- 確定的
- 確率的
以下の動的モデルは、(a)確定的モデル、(b)確率的モデルのどちらに分類するのが適切か
- 高速道路の交通渋滞 b
- iDecoの複利計算(シミュレーション) a
- 人工衛星の軌道計算 a
- 週間天気予報 b
- b
- a
- a
- b
「情報I」で出題される「モデル化」について解説しました。
この単元はシミュレーションとともに出題される可能性があり、得点源にしたい分野ですのでので、しっかり暗記し対策しておきましょう!
以下の記事では共通テスト「情報」について紹介しています。ぜひ「情報」対策にお役立てください!
共通テスト「情報」対策に必要なことは?塾講師が解説!勉強法と参考書また、以下は受験したい国公立大学で「情報」がいるのか、いらないのか、まとめた記事です。こちらもぜひご覧ください!
【共通テスト】情報いらない大学・必要な国公立大学を一覧で紹介最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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