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今年も共通テストが終わり、本格的な受験シーズンを迎えました…!
令和6年度の大学入学共通テストが終わり、平均点も少しずつ開示されてきています。
そしてニュースなどでも読まれていましたが、来年度の大学入学共通テストからはついに「情報」が加わります。
当ブログでも「情報」と現制度で科目として設置されている「情報関係基礎」は範囲が似ていることを伝えてきました。
そこで、「情報」が導入されるまで1年を切ったいま、
先日実施された令和6年度の「情報関係基礎」科の問題を分析しながら、
- 解く際のポイントを
- 「情報」と範囲が重複していたり似ていたりする範囲を
紹介したいと思います。
ぜひ最後までお付き合い下さい♪
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。
- 500人以上の生徒に学習・進路指導
- 指導した受験生の合格率 94.7%
- 学習塾で「情報」科を指導・プログラミングの講師
- 「X」で情報Ⅰの語句チェック配信中(@kotozeni)
目次
令和6年度の問題はこちら
令和6年度に実施された情報関係基礎の問題構成は
大問 | 出題内容 |
---|---|
第1問 | 小問集合(IT基礎知識、情報セキュリティ、データ量の計算など) |
第2問 | 簡単なフローチャートを考え必要回数を問う問題 |
第3問(選択問題) | プログラム読解問題(魔法陣) |
第4問(選択問題) | 表計算ソフト読解問題 |
となっていました。
情報1では情報関係基礎 第4問の「表計算ソフト」での処理を読み解く問題はありませんが、他の大問については情報1でも活用できそうな問題になっています。
なかでも、第1問と第3問についてはそのまま「情報」科のテストとして出題されていても違和感がないものです。
ここからは大問ごとに解説しましょう。
昨年同様、小問構成は同じで問1〜問3に分かれており、
大問1 | 出題内容 |
---|---|
問1 | パスワード(セキュリティ知識)、肖像権・著作権、簡単な入れ替え法、データ量の計算 |
問2 | 情報デザイン・クライアント・サーバーシステム |
問3 | 16進数、データ量の計算 |
小問a は一般教養レベルで解ける問題、小問bは肖像権や著作権の性質を知っていれば選択肢から判断できる問題、
小問cは落ち着いて図を書いて解けば正答できる問題、小問dはデータ量の計算ができれば正答できる問題となっています。
つまり、ITに関する基礎知識となっていて、ぜひとも全問正答したい問題となっています。
問2は非接触型ICカードなど、最新のトレンドも踏まえながら、情報デザイン範囲を中心に基礎的知識を問う問題となっています。
これらの問題も基礎問題です。
ぜひとも全問正答したい問題となっています。
問3は色の表示方法をテーマに16進数について答える問題となっています。
問3も16進数の変換方法を習得していれば手こずる問題ではありません。
これらの問題も全問正答したいところです。
ただ、問題「ト」をについては、少し考えないといけないので注意が必要です。
第2問は昨年度と変わり、フローチャートの要素が強く出た問題となりました。
「質問」という条件分岐を用いて、質問する回数を計上させる問題です。
フローチャートを描かせるわけでもないですが、昨年度までの規則性とは毛色が異なる印象です。
これも来年度の「情報」を反映していると言えるかもしれません。
落ち着いて考えれば全問正答も狙える問題です。
初めの文章の「ついに異星人が地球を訪れた」には驚きましたけどね…
今年度のプログラミング問題は算数(中学受験用)でも登場する「魔法陣」をテーマに出題されました。
魔法陣とは、1から順に重複しない自然数を、各列、各業、各対角線の和が等しくなるように正方形状に並べたものです。
その和の求め方などをコードに落とし込む問題、そしてN次(N✖️Nマス)の魔法陣を作成する手順をコード化する問題が出題されました。
問1は各行、各列の和を求める手順をコード化します。
行と列がそれぞれどれを指すかを間違えなければ、具体的な例からプログラムコードへ変換することは難しくないでしょう。
問2では魔法陣の作成手順をプログラム化する問題が出題されました。
手順そのものが複雑でわかりづらい部分があるので、とっつきにくい問題となっていますが、
この問題でも1から9の数字を順に具体例として当てはめながら抽象化して解きましょう。
問3は問2で作成したものを元にしてさらにNが3以上、つまり3×3以上のマスになった際でも通用するように、各行や各列の和が等しいことを用いて、魔法陣として成立していることを検証するプログラムを作成します。
この問題は問2を解けていれば解きやすい問題となっています。
問2で時間をかけ過ぎてしまうと、焦って解きづらくなるかもしれませんので注意が必要ですね。
問3の配点は13点です。部分点だけでも狙いたいところです。
それでは各大問を解けるようにするためにどのように勉強すれば良いかを紹介します。
ただし新科目「情報」では以下のようになっているので、その構成に合わせて解説します。
大問 | 出題内容 |
---|---|
第1問 | 基礎用語の内容を問う問題 |
第2問 | 思考力を問う問題 |
第3問 | プログラミング問題 |
第4問 | 統計などデータを活用する問題 |
第1問対策としては基礎知識が定着させることが重要です。
そのためにはまずは
- 基礎用語の暗記
- 基本問題の演習
を実施しましょう。
まずは教科書に載っている語句や単語を覚えることが大切です。
- 「情報社会の問題解決」
- 「コミュニケーションと情報デザイン」
の2つの範囲は暗記が中心です。
そして、基礎用語を暗記したのちは、アウトプットして基礎問題を解けるようにしましょう。
基礎用語のアウトプットには一問一答型アプリケーション「情報1 一問一答トレーニングGYM」を活用しましょう
このアプリケーションは
- 教科書に掲載されている基礎用語およそ300語に対応する問題を収録
- 「情報関係基礎」過去問から再編集した入試レベル問題も収録
しているため、共通テスト対策に直結します!
16進数の変換問題やデータ量の計算問題は問題集を通して定着させましょう。
このテキストは言語が「Python」に限定されていますが、収録されている問題も非常に多く、難易度も程よいので対策テキストとして最適です。
このテキストの問題を解けるようになれば第1問の対策としてはバッチリです。
意外と対策を取りにくいのが第2問の問題です。
ただ、第2問でも教科書で問われている問題が出題されるので教科書の内容をしっかりと理解しましょう。
特に
- 待ち行列
- モデル化・シミュレーション
といった範囲は解けるようになっておきましょう。
第2問の対策にも「ベストフィット問題集」は最適です。
プログラミング問題の対策は
- 基礎項目を覚える
- 実践問題でコード読解に慣れる
この二段階で対策しましょう。
まずはプログラミングの基本ルールを学ぶことから始めましょう。
プログラム問題を読み解くコツは以下の通りです。
- 値・文字列
- 変数
- 配列
- 算術演算子
- 論理演算子
- 比較演算子
- 制御文(条件分岐)
- 制御文(繰り返し)
- 関数
- コメント
まずはコチラの記事で基礎となる項目をしっかり理解するようにしましょう。
実践問題には基礎的なプログラミング問題に特化した問題集で、擬似言語でのプログラミング問題に強くなりましょう。
▶︎【高校情報Ⅰ】プログラミングが苦手な人必見!疑似言語コードの読み解きを1ヶ月でマスターする基礎問題集
この問題集は初心者向けの基礎レベルの問題集で、大学入学共通テストで採用されている「疑似言語」に対応しています。問題数はたったの30問、プログラムのソースコードを読み解くことに焦点を当てた問題が収録されています。
この問題集で基礎力を鍛えましょう!
第4問では統計学を用いた問題が出題されることが予想されます。
- 統計学の基礎項目を覚える
- 演習問題を通して解けるようにする
ことが大切です。
まずは
- 代表値
- 箱ひげ図
といった統計学の基礎用語を覚えるようにしましょう。
「情報Ⅰ」で登場するデータの活用範囲で問われるものは統計学では基礎的なものばかりです。
そのため、「平均値と中央値の違いは?」「分散や共分散とは?」といったことが説明できるまで理解を深めましょう。
基礎内容が理解できたら問題集で演習しましょう。
統計学の問題集を買わずとも、数学IIBにある「統計的な推測」分野を勉強することで対策となります。
情報の「データの活用」分野で登場する統計学の基礎知識、基礎用語は
「統計的な推測」範囲でも登場します。
そのためこの範囲を勉強することで、「データの活用」対策となるのです。
同時に数学IIBの対策にもなるので、一石二鳥ですね
オススメのテキストは「大淵智勝の 数学B「統計的な推測」が面白いほどわかる本 [ 大淵智勝 ]」です。
このテキストでは解説も充実していて、統計の知識は全くわからないという初心者でも安心して学習することができますよ。
最後に
筆者がオススメする塾を紹介します。「情報I」の学習や大学入学共通テスト対策でお悩みなら、ぜひ一度こちらの塾にお問合せしてみてください!
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令和6年度大学入学共通テストで実施された「情報関係基礎」の分析、そして「情報」の大問別勉強法を紹介しました。
いよいよ2025年度の大学入学共通テストまで1年となりました。
しっかりと対策して高得点を取れるようにしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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