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志望校で「情報」が必要だけど、高得点取れるかな…
2025年度から導入される新設科目の「情報」。
多くの国公立大学で受験に必要な科目に設定されています。
それに、合格に必要な得点率が80%を超えるような大学の場合は、「情報」でも同様の点数を獲得しなければなりません。でも、過去問もないので、対策が難しいし自信を持てないですよね。
そこでこの記事では、筆者が考えた、「情報」で90%を目指すために必要な勉強法をお伝えします。
ぜひ最後まで読んでみてください。
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。
- 500人以上の生徒に学習・進路指導
- 指導した受験生の合格率 94.7%
- 学習塾で「情報」科を指導・プログラミングの講師
- 「X」で情報Ⅰの語句チェック配信中(@kotozeni)
目次
「情報」の配点はまだ明らかになっていませんが、
「情報」については大学入試センターが「サンプル問題」(令和3年3月24日)「試作問題」(令和4年11月9日)を発表しています。
試作問題はより本番を想定した構成になっていたように見受けられるため、実際の試験でも似た出題形式・問題構成になるのではないかと予想できます。
試作問題の問題構成と配点は以下のようになっていました。
問 | 範囲 | 配点 |
---|---|---|
1 | 「情報社会の問題解決」 「情報通信ネットワークとデータの活用」 「コンピュータとプログラミング」 「コミュニケーションと情報デザイン」 | 20点 |
2 | 「情報社会の問題解決」 「コミュニケーションと情報デザイン」 「コンピュータとプログラミング」 | 30点 |
3 | 「コンピュータとプログラミング」 | 25点 |
4 | 「情報通信ネットワークとデータの活用」 | 25点 |
計 | 100点 |
当日は各問で若干の増減があるかもしれませんが、おおよそ
問 | 出題内容 | 配点 |
---|---|---|
1 | 基礎用語の内容を問う問題 | 20〜30点 |
2 | 思考力を問う問題 | 20〜30点 |
3 | プログラミング問題 | 25点 |
4 | 統計などデータを活用する問題 | 25点 |
計 | 100点 |
のようになることが予想されます。
それでは高得点を目指すための勉強法をみていきましょう。
まずは、自分が苦手とする分野を整理して把握しましょう。
情報Ⅰは
- 情報社会と問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
の4つの分野に分かれています。
なかでも、
- 「情報社会の問題解決」
- 「コミュニケーションと情報デザイン」
の2つは、他の分野と比べると暗記が中心とも言えます。
一方で、
- 「コンピュータとプログラミング」
- 「情報通信ネットワークとデータの活用」
は思考力を問われる分野となっています。
それぞれの分野の特徴を踏まえて、自分がどの分野が苦手なのかをまずは把握するようにしましょう。
変な言い方ですが、100点を目標にしない限りは失点が許されます。
そこで思い切って
- 失点してもかまわない問題
を設定するようにしましょう。
そうするとそれ以外の問題では正答しなければなりませんし、時間配分も調整することができるのです。
ちなみに80点〜90点を目指す場合は
問 | 出題内容 | 失点覚悟の問題 |
---|---|---|
1 | 基礎用語の内容を問う問題 | なし(全問正答) |
2 | 思考力を問う問題 | 最後の設問の中で1つ(3〜5点分) |
3 | プログラミング問題 | 最後の設問の中で2つほど(5点ほど) |
4 | 統計などデータを活用する問題 | 最後の設問の中で2つ(2〜6点分) |
計 | 失点覚悟の合計 | 10〜16点 |
をひとつの基準にしてみましょう。
そして、失点覚悟の問題を決めたら、
それ以外の問題を全て正答するように勉強するのが効果的です。
さきほど整理した苦手分野に合わせて、勉強方法を変えましょう。
第1問・第2問が苦手な場合
第1問、第2問は基礎知識が出題される可能性が高いです。まずは基礎用語から覚えるようにしましょう。
そして、基礎用語を暗記したのちは、アウトプットして基礎問題を解けるようにしましょう。
基礎用語のアウトプットには一問一答型アプリケーション「情報1 一問一答トレーニングGYM」を活用しましょう
このアプリケーションは
- 教科書に掲載されている基礎用語およそ300語に対応する問題を収録
- 「情報関係基礎」過去問から再編集した入試レベル問題も収録
しているため、共通テスト対策に直結します!
さらに計算問題や小問は問題集を通して定着させましょう。
このテキストは言語が「Python」に限定されていますが、収録されている問題も非常に多く、難易度も程よいので対策テキストとして最適です。
このテキストの問題を解けるようになれば第1問の対策としてはバッチリです。
第3問が苦手な場合
第3問ではプログラミング問題が出題されることが考えられます。
プログラミングの対策は
- 基礎項目を覚える
- 実践問題でコード読解に慣れる
この二段階で行いましょう。
まずはプログラミングの基本ルールを学ぶことから始めましょう。
プログラム問題を読み解くコツは以下の通りです。
- 値・文字列
- 変数
- 配列
- 算術演算子
- 論理演算子
- 比較演算子
- 制御文(条件分岐)
- 制御文(繰り返し)
- 関数
- コメント
まずはコチラの記事で基礎となる項目をしっかり理解するようにしましょう。
実践問題には基礎的なプログラミング問題に特化した問題集で、擬似言語でのプログラミング問題に強くなりましょう。
▶︎【高校情報Ⅰ】プログラミングが苦手な人必見!疑似言語コードの読み解きを1ヶ月でマスターする基礎問題集
この問題集は初心者向けの基礎レベルの問題集で、大学入学共通テストで採用されている「疑似言語」に対応しています。問題数はたったの30問、プログラムのソースコードを読み解くことに焦点を当てた問題が収録されています。
この問題集で基礎力を鍛えましょう!
第4問が苦手な場合
第4問では統計学を用いた問題が出題されることが予想されます。
- 統計学の基礎項目を覚える
- 演習問題を通して解けるようにする
ことが大切です。
まずは
- 代表値
- 箱ひげ図
といった統計学の基礎用語を覚えるようにしましょう。
「情報Ⅰ」で登場するデータの活用範囲で問われるものは統計学では基礎的なものばかりです。
そのため、「平均値と中央値の違いは?」「分散や共分散とは?」といったことが説明できるまで理解を深めましょう。
基礎内容が理解できたら問題集で演習しましょう。
統計学の問題集を買わずとも、数学IIBにある「統計的な推測」分野を勉強することで対策となります。
情報の「データの活用」分野で登場する統計学の基礎知識、基礎用語は
「統計的な推測」範囲でも登場します。
そのためこの範囲を勉強することで、「データの活用」対策となるのです。
同時に数学IIBの対策にもなるので、一石二鳥ですね
オススメのテキストは「大淵智勝の 数学B「統計的な推測」が面白いほどわかる本 [ 大淵智勝 ]」です。
このテキストでは解説も充実していて、統計の知識は全くわからないという初心者でも安心して学習することができますよ。
ここまで具体的な勉強方法を紹介しましたが、やはり1人で勉強するのは不安という人も多いでしょう。
筆者がオススメする塾を紹介します。「情報I」の学習や大学入学共通テスト対策でお悩みなら、ぜひ一度こちらの塾にお問合せしてみてください!
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共通テストの「情報」で高得点を目指すための勉強方法を紹介しました。
いよいよ2025年度の大学入学共通テストまで1年となりました。
しっかりと対策して高得点を取れるようにしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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