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▶︎将来の夢がない人のための大学選びについては「【将来の夢がない人向け】大学選び 2つの方法(学部診断付き)」で詳しく解説しています。
学校で文理選択の希望調査があったけど選べないよ…
今日は、このように悩んでいる方に向けた記事です。
文理選択って決める時に悩みませんか?
高校1年生の秋くらいに突如、学校の先生から「文理のどちらに進むかを決めなさい」って言われても、
「まだ入学したばっかりだし」
「やっと新しい学校に慣れてきて友達もできてきたところなのに」と、
つい先日に入学して新しい環境に飛び込んだのに、もう卒業後の進路に向けた選択を行いなさいと言われても、戸惑いますよね?
実は私もたくさん相談を受けていました。文理選択で悩むのはあなただけではありませんよ
文理選択は、卒業後の進路(大学選び)に大きく関わりますし、その後の就職にも繋がります。
職種によっては、はっきり「理系」でないと向かない、仕事に就けないものもあるからです。「やりたい仕事」「目標とする仕事」がある場合は、その仕事につながる学部を選ぶことになります。
そのため文理選択は今後の自分の人生を決める一つのターニングポイントになり得るのです。
しかし、こう言うと、
将来やりたい仕事とか夢って見つかってないし、余計に悩むよ。
となってしまいますよね。
それに、周りの友人が文理選択を決めていく中で、自分だけが決められていないと不安は強まりますよね。
そこで、この記事では、教育業界に10年以上勤めて500人以上の生徒に学習アドバイスと進路指導を行ってきた私が、文理選択の仕方をお伝えします。
先に結論を言うと、それは
「悩んだら、2段階で選択する」ということです。
多くの場合が、文理選択をする際に、学校から希望調査用紙が配布され、1〜2週間で回収されるという流れを踏みます。
私が言う2段階選択とは希望調査時点では暫定として提出し、その後、再度自分のやってみたいこと(勉強してみたいこと)を整理し、学年末までに決めるというやり方です。
遅かれ早かれ、進級・進学時には文理選択をすることになります。しかし、2週間ほどで人生を決められるほど、事前準備ってできないですよね?
この記事を読めば
- 2段階で決めても良い理由
- 2段階で決めるメリット・デメリット
- 2段階で決める方法
がわかり、たった2週間程度で「今後の人生」を決める必要がなくなります。
是非最後まで読んでみてください。
- すぐに提出しなければならない文理選択の希望調査の提出に悩んでいる高校生
- 文系か理系の選択に時間が欲しいと考えている高校生
- 将来やってみたい仕事が見つかっていない高校生
どれか一つでも当てはまる方はぜひ読んでください
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
極論を言えば、就職のタイミングでも、社会人になってからでも変更は(やろうと思えば)できます。
私の兄も理系学部に進学しましたが就職時には文系の職種でした
ですが、高校生の頃から自分の納得のいく選択ができているに越したことはありません。この記事がそのお手伝いできればこれほど嬉しいことはありません。最後までぜひご覧ください。
この記事を文理選択の参考にしてみてください。
文理選択は進路を考えるステップの1つ。でも重要な割に高校生が持っている情報が少ない
文理選択は進路を考える最初のステップ
高校生の間に行う進路を考えるステップは大きく分けると3つです。どれもが「将来につながる選択」であり、文理選択はその中の最初のステップとなります。
▶︎大学選びについては「【将来の夢がない人向け】大学選び 2つの方法(学部診断付き)」で詳しく解説しています。
重要な割に高校生が持っている情報は少ない
「将来につながる選択」ならじっくり考えて決めたいもの。
ですが、高校入学して半年ほどの高校生が持っている情報は少ないのが現実です。
また、今の高校生たちは筆者の世代と違い、物心ついたときからスマホが生活の中にあります。AIといった最新テクノロジーにも耳馴染みがあるのが特徴です。
AIの登場により、「無くなるかもしれない職業」「新しく登場するであろう職業」もビジネスシーンでは取り沙汰されています。
経済産業省 未来人材ビジョンにもそのことが記述されています。
数年後に社会に出る若い人ほど、国が求める「将来活躍するための人物像」や「新しく登場するであろう職業」という情報を知っておくべきなのにもかかわらず、高校ではなかなか教えてもらえません。
先生たちも忙しいですからね。生徒たちも自らこういった情報をキャッチしたがらないのが普通です。
だからこそ、1・2週間で今後の人生を決めるには酷だと筆者はその経験から感じるので、これから具体的に紹介する2段階選択をオススメするのです。
【オススメ】2段階選択の方法
2段階の選択とは
希望調査時点では暫定として提出し、その後、再度自分のやってみたいこと(勉強してみたいこと)を整理し、学年末までに決めるというやり方です。
先に断っておきますが、
- ただ単に判断を先延ばしするためだけの方法ではない
- 学年末の時点では確定できるようにしっかりと興味のあることを見つけられる努力をする必要がある
ことを理解してください。
あくまで、希望調査用紙配布から1・2週間だけで今後の人生を決めるのは酷だと感じるため、自分を理解する時間を確保してから判断すべき、という考えのもとでの方法です。
大人だって1〜2週間で今後の人生のことを決められる人は非常に少ないですからね
さて、その具体的な方法は以下の通りです。
- 【Step1】学校からの聞き取り用紙を提出する時点では暫定で提出する
- 学年末までに資料や職業、自分の興味のある分野などを調べ、オープンキャンパスや学祭に参加して行きたい大学を選定する
- 【Step2】学年末の時点で【Step1】と変化がないかを確認して変化があれば、変更を。無ければ確定する。
ということになります。
一つずつ具体的に見ていきましょう。
Step1 学校からの聞き取り用紙を提出する時点では暫定でOK
まずは、文理選択に関する質問が記載された用紙(希望調査用紙)は
学校からの調査用紙は暫定で提出してもOKです
ということです。つまり、多くの場合、後から変えることができるのです。
そもそも、文理選択で悩む理由の一つに、提出までの期間が短いということが挙げられます。
担任の先生から希望調査用紙が配布されてから、回収まで1・2週間くらいで行われます。
私が過去に指導していた生徒のケースでは用紙配布から提出まで4日間という例もありました。
大人の世界では1週間から2週間があれば、決定までに「時間がある方だ」と言えますが、
1週間で将来のことを決めなさい
と言われても、生徒たちにとっては多くの場合は決められません。ましてや高校に入学して少ししか経っていない生徒たちからすると少し酷なようにも感じます。
そして悩む理由の一つに「決め切ってしまって良いのだろうか。この選択で間違いないのだろうか」と迷うこともあでしょう。
これまで高校に入学するときに学校選びに悩んだかもしれませんが、文理選択は多くの生徒にとって、高校選びよりも「今後の人生を左右する」と言う印象も強く、人生を決める「大きな決断」となるでしょう。そのため、「まだあまり学部に関する、就職に関する知識も持たないまま決めて良いのだろうか」という不安に苛まれるのです。
そもそも学校が希望調査用紙を配布する狙いは
- 将来のことについて保護者と相談できているか
- どのようなこと(将来学びたいこと)に興味があるのか
- 文系理系の希望人数の集計による次年度の学級編成や授業数を含めた時間割調整の材料
等があります。
特に3については、年度の下半期を使って調整していくことになるため、学校としては早期に準備しておきたいところなのです。
もちろん全員が全員、後から提出した用紙を翻すかのように変更を訴えると、調査をする意味が薄れてしまいますが、用紙を提出すると後から決定を変更できないというケースはほとんどありません。
- 提出時点で「暫定」であることを添えて提出する
- 用紙を提出後に変更したくなったら、まずは学級担任の先生に相談する
これらを行えば、(ほとんどの場合)一度提出した内容から変更することも可能です。
学校から希望調査用紙が配布されたことを将来について考えるきっかけにするのです。まずはそれで十分です。
資料や職業、自分の興味のある分野などを調べ、オープンキャンパスや学祭に参加して行きたい大学を選定する 【診断チャート付き】
暫定で提出した後、ここからが大切です。
学年末の時点で確定させるための判断材料を集めなければなりません。
ですから学年末までの間に、
- 自分の興味が湧きそうな学部系統や職種を探してみる
- オープンキャンパスや学園祭に参加してみる
- 興味を持てた大学にどのような学部があるのかを調べてみる。その中で興味を持てる学部をリストアップする
という行動を起こしてみましょう。
学部診断アプリで自分の興味が湧きそうな学部系統や職種を探してみる
とは言っても、それがわからないんだよ
という人は、下記を使って、自分に合った学部を診断してみましょう。
選択肢を広げるためにも、診断アプリで自分がたどり着いた学部系統だけでなく、他の学部系統もどのようなことを学ぶのか覗いてみましょう
診断アプリケーションから判断できなかったり、診断結果に不安がある場合は以下の方法も試してみましょう
- 新聞やネットニュースの見出しで気になった記事を控えておく(記事の内容は読まなくても良い)
- 1〜3ヶ月それを続けた後、気になった記事に共通している項目を見つける
たとえば、気になった記事に共通していることが「子どもに関すること」「教育に関すること」が多ければ、教育関連の学部に興味を持ちやすいですし、
「経済」「株式」などの話題が多ければ経済学部や商学部といった学部に興味を持ちやすいでしょう。
記事の内容を読まずに選ぶので、無意識に惹かれる話題が何なのかに気づくことができますよ
こういった手法も交えながら興味関心を持てるようにしましょう。
オープンキャンパスや学園祭に参加してみる
行きたい大学や興味のある学部はなんとなく見つかったけどそれだけで良い?
見つかったならオープンキャンパスや学園祭を通じて大学のキャンパスを覗いてみよう
行きたい大学や興味のある学部が見つかれば次は「オープンキャンパス」や「学園祭」を通じて大学のキャンパスへ足を運んでみましょう。
オススメする理由は
- 資料からは伝わらない雰囲気や空気感を体感できる
- 多くの受験生が受験までにオープンキャンパスに参加している
- 高3の受験前には勉強に集中する時期なのでオープンキャンパスに行く余裕がない
だからです。
特に、現地ならではの雰囲気や空気感は大学が発行している「入学案内」からは伝わらないものです。
その空気に触発されて将来やってみたいことが具体的に広がるかもしれません。
私が担当していた生徒の中にもオープンキャンパスで刺激を受けて進路を変えた生徒もいましたよ
多くの場合は11月ごろまでオープンキャンパスは行っているので、「行ってみたいな」と思える大学を中心に参加してみましょう。
▶︎オープンキャンパスの効果的な活用方法は「【オープンキャンパスの服装は?】基礎からのオープンキャンパス活用法」
▶︎学祭の効果的な活用方法は「【進路に役立てないと勿体ない】大学の学祭で見るべき点3選」で紹介しています
興味を持てた大学にどのような学部があるのかを調べてみる。その中で興味を持てる学部をリストアップする
オープンキャンパスは自分で調べて自主的に行く場合と、友人からの誘い、先生からのオススメ、そういったきっかけから「考えてもみなかった大学」へ足を運ぶこともあるでしょう。
そういった大学でも積極的に参加してみましょう。思わぬ興味を持てるかもしれませんよ。
それらを通して、興味を持てた大学を中心に、どのような学部があるのか、その中で自分が興味を持てる学部がどれなのかをリストアップして書き出しましょう。
そこから自分の興味がある、勉強したいと思える分野が文系の領分なのか、理系の領分なのかを判断し、文理選択を固めていきましょう。
Step2 学年末時点で確定させよう
もちろん、希望調査用紙を提出した時点での自分の決定が変わることがなければそれが理想的ではありますが、よくよく検討した結果、調査時点では「理系」と提出したけども、文系に変えたい。その逆も然り。ということはあるでしょう。
自分が納得できるように、希望調査用紙を提出してから変更するのであれば、最も遅くとも、学年末(2月から3月上旬)までに行うようにしましょう。
変更がある場合は、変更を突然申し出るのではなく、事前に少しずつ「変更するかもしれない」ということを先生や保護者と相談しておくようにしましょう。
そうすることで、相談を受けた側としても「変更があるかもしれない」と心の準備をすることができます。
変更するのはどちらかというとイレギュラーなこと。だからこそ保護者や先生にも協力してもらえるようにしておこう
文系?理系?王道の選び方を紹介
2段階選択の方法を紹介し、その中で診断チャートや自己分析手法なども紹介しました。
ただ、それらの手法にも通ずるのは「やりたいことから選ぶ」ということであり「苦手科目から選ぶのはオススメしない」ということです。
ここではそれらについて詳しく紹介します。
やりたいことから選んでみよう
文系もしくは理系を選択する際には、「自分がやりたいこと」から逆算して選ぶようにしましょう。
後にも述べますが、「数学が苦手だから文系にする」というように苦手科目から選ぶことはあまりおすすめしません。
それよりも、
- 将来、弁護士になりたい。
- だから大学は法学部に進めたい。
- だから、文理選択は文系にする
というように、自分のやりたいことから逆算して選ぶ方が、勉強のモチベーションを維持しやすく、原動力になります。
「あの職業に就きたい」「●●の分野の勉強がしたい」など、思ったことはありませんか?自分の夢や目標を思い出して、文理選択に活かしましょう。
苦手科目から選ぶのはあまりオススメしない
一方で、
苦手科目をこれ以上学びたくない
というような後ろ向きな理由から文理選択を行ってしまう場合があります。
この選び方も選択方法としては悪くはないのですが、以下の理由からおすすめしません。
選択肢が狭まってしまう
自分のやりたいことを学べる学部で数学が受験に必要、だけど数学が苦手だから受けられない。
そうすると大学進学後も晴々しい気持ちで通いにくくなります。文理選択は自分の将来について考えることです。苦手科目だけを考えて自分の選択肢を狭めないようにしたいですね。
高2・高3の2年間でしっかり勉強すれば苦手を克服できる可能性が高い。
確かに苦手科目は、自分一人で解けない問題も多く、モチベーションを維持しにくいものです。しかし、先生に質問するなど工夫して勉強し続ければ、受験までの期間に苦手を克服できる可能性が高いです。
実際に、私がかつて指導した生徒でも、高1の時点では数学Aが苦手で、模試でも偏差値40を下回っていましたが、繰り返し勉強することで、高3の夏には偏差値55以上を上回ることができ、志望校の合格を勝ち取ることができました。
このような例もあるので、高1時点の苦手科目だけで判断するのは得策ではありません。受験までの期間で十分苦手を克服できる可能性はあるのです。
苦手科目に立ち向かった経験そのものが将来自分にとって財産になる
3つ目の理由は、苦手科目に立ち向かった経験そのものが自分にとっての財産になります。社会に出て仕事を始めると、大変なこと、困難なことに直面することは多分にあります。
また、就職活動時の面接においても、
学生時代を通して大変だったこと、それを克服した体験はありますか?
と問われることもあるでしょう。苦手科目に立ち向かうということ自体がとても価値のあることで、そのことが自分のかけがえのない経験・財産になるのです。
先にも伝えたように、受験までに克服できる可能性もあるので、容易に苦手科目を避けるのではなく、ぜひ立ち向かう勇気を持って選択するようにしましょう。
【文理選択】「とりあえず理系」はオススメしない!やるなら3つの注意点を!まとめ
文理選択は2段階で決めるのも一つの方法。自分のやりたいことは時間をかけて見つけても良い!
文理選択を2段階で決定する方法をお伝えしました。
- 学校から配布される希望調査を提出する時点では暫定でもOK
- 提出後、学年末までに自分の興味ある分野を発見できるように調べたりオープンキャンパスを体験したりしましょう。
文理選択で悩んでしまうのは何らおかしいことではありません。自分の将来につながるので大いに悩むべきとも言えます。希望調査の提出期間で決めた自分の選択に自信が持てないなら、上で示したように2段階で決めるのも一つの手段です。
この記事を読んですぐにできることは、早期に用紙を提出してしまって、少しでも興味のあることを調べる時間を確保することです!
自分が将来やりたいことから逆算して自分の進路を決定していきましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう。
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