「個別塾って何もしてくれない」と感じたら?→2つのアドバイス

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保護者
保護者

塾の先生に「相変わらず数学が苦手なんですけど大丈夫ですか?」って聞いたら…

塾の先生
塾の先生

塾では頑張ってくれてるんですけどね

保護者
保護者

って、要領を得ない感じがしたんだけどどう思う?

こういった経験ありませんか?

先日、知人に上記のような相談を受けました。

個別指導塾に通っているその知人は、塾の先生に相談しても、どこか煙に巻かれたような感じがして、すっきりしないままでした。

せっかく学費を払って個別指導塾に通わせているのに、担当の先生や教室長が頼りなければ不安になりますよね。

転塾するという手もありますが、子供が気に入っていたり、受験生であれば容易に変えるかどうかも悩みどころ。

「どこまで塾に言って良いのか」介入するのかって本当に迷いますよね。

こういったときには本部に話すのもひとつですが、先生の子供への態度が悪化して子供が気まずくなるのも避けたいところ。

このように「個別指導塾って意外と何もしてくれないの?」と不満を抱えてしまったのは私の知人だけではないはず。

そこで今回は、

  • 「塾が何もしてくれない」と不満を感じた具体例
  • 「塾が何もしてくれない」と不満を感じた時のアドバイス

を学習塾業界に10年以上勤め、500人以上の生徒を指導した筆者が紹介します。

「塾が何もしてくれない」と感じるのは悪いことではありません。そのあとのアクションが大事なのです。

塾を最大限活用できるように、この記事をぜひ参考にしてください!

本記事の信頼性

この記事の信頼性
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コトゼニ(@kotozeni
  • 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
  • 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
  • プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
  • AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
  • 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中

実例:不満を感じたケースを紹介

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冒頭で紹介した知人のお子様は

  • 中学3年生
  • 小学生の頃から算数が苦手で数学が苦手(特に図形や文章題)
  • 集団では質問しづらいので個別指導塾に通わせている
  • 中学2年生から通っている
  • 子供は塾を辞める気がない
  • 志望校への学力・偏差値ともに足りていない

という、受験生としてはなかなか油断できない状況でした。

通っている塾に対して不満を感じたエピソードを続いて紹介します。

何もしてくれないエピソード① 子供にちゃんと伝えてくれない

保護者
保護者

先生、模試の成績が思うように伸びなかったんですけど…何が原因だったのでしょうか?

塾の先生
塾の先生

原因はケアレスミスですね。ミスしないように●●して、▲▲してもらったら改善を図れますよ

保護者
保護者

って、先生が言ってくれてたけど…

生徒
生徒

いや、そんなの聞いてないよ

このように、1つ目は塾は原因や改善策を見抜いているのに「子供に伝えてくれていない」というものでした。

塾には成績を上げるために通っているのに、改善策を伝えてくれていないのは不安が募りますよね。

なにより子供とコミュニケーションをとれていないと感じてしまいます。

自分の子供が後回しにされている・大事にされていない印象は塾への不信感が募ってしまいます。

このように「子供にちゃんと伝えてくれていない」といったことがあってから、不満がすこしずつ増えていったというものでした。

何もしてくれないエピソード② 先生からのアクションがない

保護者
保護者

先生、数学の定期考査の点数が今回も思うように伸びなかったんですけど…何が原因だったのでしょうか?

塾の先生
塾の先生

図形問題で点数を落としていますね。でも、この単元はテスト前から正答できていなかったので…

保護者
保護者

定期考査前も間違えてたんですか?それなら対策を打っていただきたかったのに…

このように2つ目は、「先生からのアクションがない」という不満です。

定期考査前に苦手とする単元であると気付いていたなら、塾として

  • 宿題を通して演習量を増やす
  • 一人で解くのが難しいなら補習や自習などでケアする
  • 「自宅学習を増やすように指示したのでご家庭でも促してもらえませんか?」と連絡をする

といったことはできたのでは?と感じてしまいます。

保護者は勉強を直接教えるというような子供へのヘルプはできなくても、サポートはしてあげたいものです。

上記のように「先生からのアクションが無く」、

保護者
保護者

本気で成績を上げようと思ってくれているのかな?自分の子供だけなのかな…?

と不安を募らせてしまったというものでした。

何もしてくれないエピソード③ 言ってくれない・提案してくれない

12月の面談にて…

保護者
保護者

先生、このままで志望校に合格できそうでしょうか?

塾の先生
塾の先生

このままでは難しいですね。なので冬期講習では●講座(20万円超え)受講してください。でないと、合格は厳しいです

保護者
保護者

たしかに成績は思うように伸びていないけど、そらならもっと早くに言って欲しかったな…

3つ目は、「言ってくれない」「提案してくれない」というものです。

受験も迫って余裕がない時期に「間に合いません」と言われても、逃げ道もないので、焦りと不安が倍増するだけです。

こういったときには「事前に連絡してもらう」「他の案がないかの提案」が欲しいところ。

たとえば、

塾の先生
塾の先生

目標点に及んでいないのが現状(10月ごろ)です。冬期講習で追い込みをかけるのも限度があるので、●●して、先に手を打っておきませんか?

や、

塾の先生
塾の先生

12月の時点で成績が届いていなくて受験校を変えたいと言った時に迷わなくて良いように、あらかじめ第二候補となる学校を見学しておきませんか?

といった提案があれば、

保護者
保護者

先生がそうおっしゃるなら、確かに…

と検討できますし、検討の結果、提案に乗ろうが反ろうが、満足感が違います。なにより「我が子のことを考えてくれている」という気持ちになりますよね。

このように、「言ってくれない」「提案してくれない」から、不満が募ってしまったというものでした。

不満を感じたときのアドバイス① 行動を「依頼」「相談」・伝えて欲しいことを言って良い

面談

ここまでの事例はどれも、知人の実体験です。このように、にわかには信じにくいことが起こっても、

保護者
保護者

子供が気に入ってるし、塾へ言って、我が子への態度が悪化しても嫌だし…

と話していた知人に私が伝えたアドバイスは、

コトゼニ
コトゼニ

それでも、はっきり塾に伝えましょう。「相談」という姿勢で伝えれば角が立ちにくいですよ

ということでした。

その理由は、「保護者のやって欲しいことと塾との認識のズレ」が原因だからです。

認識のズレが生じている以上は修正しないと改善されません。

また認識のズレが解消されれば、十分に改善の可能性が見込めるからです。

そして、塾へ伝えることでクレームのように受け取られ、煙たがられたり、態度が変わったりすることもチラついてしまうのであれば、「相談」という名目や姿勢で伝えると、角が立たず受け取ってもらいやすいでしょう。

子供を預けている保護者の気持ちとして、「どういったことをして欲しい」という具体的な「先生からのアクション」をお願いしましょう。

具体的なタイミングとしては

  • 定期考査前後
  • 塾との面談時
  • 塾からの連絡があった際

が最適です。

不満を感じたときのアドバイス② それでもダメなら転塾・本部へ相談

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塾に伝えてみても改善が見込めない場合には、転塾を考えても良いでしょう。

しかし、

  • 子供が気に入っている
  • 受験が迫ってきている

というときにはタイミングとしても躊躇してしまいますよね。

そういったときには「本部へ相談」するようにしましょう。

その校舎をマネジメントしている人に話を聞いてもらうことで、改善を図ることも期待できます。

保護者
保護者

伝えた途端、我が子への態度が悪化しても嫌だし…そこまで口を出して良いのかもわからないし…

と躊躇う気持ちもわかりますが、「我が子の成績・将来・合格」を最優先しましょう。

塾の校舎責任者に伝えても効果が見込めないなら、一つ上の立場のマネージャーのように「話のわかる人」に対応してもらった方が、後悔が少なくなります。

このように、塾の先生に伝えたが改善が見込めない場合には「転塾」や「本部へ相談する」ことも選択肢に入れておきましょう。

まとめ

知人の「個別なのに塾が何もしてくれない」と感じた実体験と、アドバイスを紹介しました。

塾に「依頼する」って気を遣いますよね。でも言うことで改善が大きく見込めるのですからぜひ二の足を踏まず、伝えるようにしてみましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

それではまたここで会いましょう!

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