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高校生だけど、塾に行くべきか悩むなぁ
という方に向けた記事になっています。
高校生で塾に通う割合は約50%です(出典:文部科学省「学校保健統計調査」)。半分くらいしか塾に通っていないのなら、自分は「塾に通うべきか」悩んでしまいますよね。
でも、大学受験を考えるなら塾に通うことを前向きに検討しましょう。
なぜなら、大学受験は、高校の学習内容を完全に習得していることが前提となりますが、高校の授業だけでは足りない点や、受験に必要なテクニック・進路情報などを補完することができるためです。
大学受験は受験方法なども様々です。ですから「よく知らないと損する」可能性があるのです。私が指導した生徒も
「塾に通っててよかった。下手したら浪人になっていたかも…」
と話してくれます。
でも
- 塾に通って受験対策をする必要性がどの程度あるか分からない
- 塾に通うことで、成績が上がるのか不安
- 塾に通うことで、塾が負担にならないか心配
というような不安を抱えていませんか?
そこでこの記事では、500人以上の生徒を指導した経験のある筆者が、高校生で塾に通うべきかどうかについて解説します!
ぜひ最後まで読んでみてください!
- 教育業界・学習塾で10年以上勤務。教員免許状所持
- 500人以上の生徒に学習・進路指導:合格率 94.7%
- プロ家庭教師・小学校学習支援サポーター、校内予備校の教室長
- AIツールやオンラインでの豊富な指導経験を持つ
- 不登校傾向のある生徒やギフテッドの特徴を持つ生徒も指導中
目次
そもそも、どれくらいの割合で高校生は塾に通っているのでしょうか。2021年に公表された文部科学省の調査によれば、2020年度における高校生の塾通い率は以下の通りです。
- 全体の塾通い率: 52.6%
- 私立高校の場合: 60.9%
- 公立高校の場合: 47.6%
これらのデータから、高校生の約半数が塾に通っていることがわかります。
約半数と言うと、そこまで高い印象を持たないかもしれないですが、高校生の全員が進学するわけではなく、就職などを選ぶ生徒もいることを考慮すると、進学する生徒の中で塾に通っている割合は高くなることが推測できます。
そのため、高校生で塾に通っている割合は決して低くないのです。
では塾に行くべき・行くのが良い人はどういった人でしょうか。以下に当てはまる場合は、塾に通うことを前向きに検討してみると良いでしょう。
- 大学受験の情報を詳しく知りたい
- 志望校に特化した対策をして欲しい
- 大学受験で失敗したくない
また、判断基準として
- 自分一人で受験情報などを調べるのは苦手
- 自分一人で勉強計画を立てるのは苦手
- 大学受験に関することをプロに相談したい
といった場合も塾に行くべき・行っても良いと判断できます。
いつから通い始めるのが良いかという点も気になりますよね。
いつから行くべきか、それは「少しでも早く」です。
大学受験は高校受験と違って
- 学習する範囲が膨大
- 同じ大学を目指す全国の高校生と競うことになる
ため、対策する時間は「いくらあっても足りない」と感じるくらいです。
高校3年生になってからじゃ遅いの…?
実体験で言うと、3年生から始めると簡単に追いつけないのでオススメしません
学習する範囲が膨大かつ専門性が高くなるので、十分な時間をかけて対策するのが大学受験です。
高校受験では中学3年生から始めても「間に合った」かもしれませんが、大学受験ではそう簡単にはいきません。
そのため、少しでも多くの対策時間を確保するためにも、少しでも早くから塾に通っておくのが良いと言えるのです。
ここからは塾に通うメリットを実体験を交えて紹介しましょう。
大学入学共通テストも二次試験でも、大学受験は、高校の学習内容を完全に習得していることが前提となりますが、高校の授業だけでは足りない点や、受験に必要なテクニックを学べることが塾に通うメリットです。
たとえば、高校としての進学率が高くない学校では、学校の勉強だけしていても大学入試レベルになると通用しないこともあるのです。また、学校で行われる受験対策も本格的ではないこともあるので、力不足のまま受験することになってしまうのです。
2つ目のメリットは、志望校に特化した対策ができる点です。
過去問を通した出題傾向を分析したり、頻出単元に基づいて学習計画を調整したりするためには志望校に特化して行う日強があります。
学習塾ではそういった志望校に特化した対策を、過去の合格実績やデータと合わせて実施してくれるので、自分一人で行うよりもより本格的な対策を受けることができるのです。
たとえば、●●大学の英語は、第1問から解くのではなく、得点しやすい第3問から解くようにしよう
といった細かい情報やテクニックを教えてもらえるのも学習塾ならではです。
もう一つのメリットは「大学受験に関する詳しい情報を取得できるから」です。
大学受験は高校受験と違って
- 受験方法
- 受験日程
- 受験に必要な科目
も細かく複雑に分かれています。
たとえば、一般選抜の他に、「総合型選抜」「学校推薦型選抜」もありますし、その中でも「指定校制」「公募制」と分かれています。
これだけなら学校でも教わるかもしれませんが、
- 「公募制」でどの大学を合格しておくと一般選抜でワンランク上の大学を目指せるのか
- そもそも今の学力で推薦型選抜に合格できるのか
ということを詳しく教えてもらえる機会は少ないでしょう。
つまり、受かるか受からないかわからない不安な状態のまま受験することになる
塾に通っていれば、
- 合格の見込み
- 併願先としてどの大学や学部を選んでおくべきか
といったことを最新の情報やこれまでの実績で積み重ねた合格データと照らし合わせて相談することができます。
一つの実例を紹介します。
実際に私が指導した生徒も、入塾当初は推薦型選抜を利用する考えを持っていませんでした。しかし、「浪人はしたくない」「自宅から通える大学が良い」という希望もありました。
これまでの合格者のデータと照らし合わせると合格見込みは「50%」という状況でしたので、私は「学校型推薦入試」も利用して合格校を確保・受験回数を確保することを提案しました。
その結果、第一志望は推薦入試では不合格となってしまいましたが、ワンランク下の大学には合格、そして「今のままでは第一志望に届かない」ことに気づいたその生徒は勉強により一層邁進し、年明けの一般選抜では見事に第一志望大学に合格することができました。
「塾に通っててよかった。推薦入試を利用しなかったら、下手したら浪人になっていたかも…」
と話してくれました。
このように、塾に通うことで大学受験に関する「詳しい情報」を知っていれば、受かるか受からないかわからない不安な状態のまま受験することがなくなる、それが塾に通うメリットなのです。
一方でデメリットを紹介します。
一つ目は「お金・費用がかかる」点です。
高校生用の塾の費用の相場については、以下の表を参考にしてください。ただし、地域や塾の規模、指導内容によって費用が異なる場合があります。
塾の種類 | 平均月謝 |
---|---|
個別指導 | 30,000円~50,000円 |
集団指導 | 15,000円~30,000円 |
オンライン授業 | 10,000円~30,000円 |
また、一般社団法人全国学習塾協会が公表している「学習塾市場調査2021」によると、平均的な月謝は以下のようになっています。
塾の種類 | 平均月謝 |
---|---|
個別指導 | 42,100円 |
集団指導 | 21,100円 |
オンライン授業 | 20,000円 |
なお、これらはあくまでも平均的な費用であり、個別の塾によっては、さらに高額な費用がかかる場合があります。また、入塾金や教材費、テスト対策費用などが別途必要な場合もあるので、塾を選ぶ際には、費用だけでなく、それらの追加費用も確認しておくことが重要です。
塾に通うことで、時間が奪われるというデメリットがあります。通常の授業とは別に、塾での授業や自習の時間を確保する必要があります。また、塾への通学時間も加算されるため、一日の時間が限られてしまいます。
通学の往復だけでも大変ですからね
これにより、学校以外の時間が制限され、自分自身の興味や関心のあることを追求する時間が削られてしまうことがあります。
また、塾の授業や自習に費やす時間が増えると、本当に自分のやりたいことの時間が制限されてしまうことがあります。例えば、部活動や課外活動、友達との交流など、高校生活には多くの楽しい時間があります。
しかし、塾に通うことでこれらの時間を削ることになり、高校生活を充実させるための時間が制限されてしまうことがあります。
最後に、塾に通うことでダブルカリキュラムになってしまうことが懸念されます。
ダブルカリキュラムとは、「学校の授業の内容」「塾で学ぶ内容」が大きく異なり、限られた時間の中では対応できなくなってしまい、余計に負担が増えてしまうことです。
個別指導形式の塾では、自分に合ったカリキュラムを整えてくれますが、全部の形式の塾がそのようにはいきませんので、塾に通い始めるときには、カリキュラムを事前に確認することが大切です。
最後に、塾に通うならどのような塾がオススメかを紹介します。診断チャートも準備しました!
\試してみよう/
それぞれの形式の特徴とオススメの塾を紹介します!
予備校は大学受験に特化して長年、指導ノウハウや合格実績を蓄積しているので、安心感が桁違いです。
国公立大学をはじめ、各大学の入試問題は学校の授業以上の難易度になることが多く、自分一人でカバーするのは難しいです。
また予備校では各大学の出題傾向に沿った授業や講座も展開されているため、対策も特化させられることが魅力です。
2つ目は映像授業の塾・予備校です。インターネットを活用して有名予備校の授業を、塾や自宅で受けられます。
また講座のレベルも基礎から応用、難関大学入試対策など幅広く、自分の目的に沿った講座が見つかることが多いです。
映像授業は直接講師へ質問することができないことがデメリットではありますが、よく理解できなかった箇所は巻き戻して、何度も視聴できるので、わからないまま放置せずに済むことも魅力です。
3つ目は集団指導塾です。学校の授業と同じように同じ教室で複数の生徒が一緒に授業を受けるのが集団型の指導です。
設置されているクラスやコースは塾によって異なり、難関大学受験対策用や学校授業内容に特化用などさまざまです。そのため、目的に沿ったコースが設置されているか注意が必要です。
- 四谷学院
- KEC近畿予備校・KEC近畿教育学院
- 〇〇塾 高校部(高校生用コースなど) など
4つ目は個別指導塾です。塾によって生徒の人数は異なりますが、生徒1~5人に対して先生が1人付いて勉強を教えてくれます。
基本的には生徒一人ひとりに対してカリキュラムが設定されるため、単元や科目を絞ってピンポイントで補強することも可能であり、もっとも個々の目的やニーズに合わせやすいのが特徴です。
また授業中には先生が近くにいるので質問しやすいため安心して授業を受けられます。
近年はオンライン塾も多くなっています。オンライン塾では、生徒がパソコンやタブレットなどのデバイスを用いて授業に参加します。
オンラインの学習塾には、以下のような特徴があります。
- 授業時間や曜日について柔軟な対応が可能
- 地理的な制約がなく、全国どこからでも参加できる
- 一人ひとりに合わせたカリキュラムや指導を提供できる
- 名門会Online
- 〇〇塾 オンラインコース など
関連記事
▶︎「【高校生】自分に合う塾選び診断(伸び悩む例・入会時に確認すべきこと)」
最後に、塾選びで注意しておきたいことを紹介します。
塾選びの観点のひとつに入れるのは良いですが、それを最優先にしたり、下記の観点だけで選ぶのはオススメしません。
それは失敗しやすいからです。
私の経験でも下記だけで選んだ人は成果が出ていてないことが多いです。
料金が家計にあたえる影響は大きいでしょう。学費が安いと家計にとって助かりますよね。ですが、ある程度の料金と質は一致します。ですから極端に料金が安い塾には、安いなりの理由がある場合が多いでしょう。
そのため、料金だけで選ぶのは得策ではないのです。
2つ目は「友達が通っている」という理由だけで、選ぶことです。
特に塾へ通ったことがないと塾通い自体に不安を感じ、友達が通っていると心強く感じることでしょう。
しかし、友達に影響されたり左右されたりする性格の場合は、友達との関係性に過敏になってしまって勉強云々よりもそのことに気を取られてしまうこともあり得ますので、性格なども含めて判断するようにしましょう。
そのため、「友達が通っている」という理由だけで選ばないことをオススメします。
3つ目はいくつかの塾・予備校を比較することです。
それは、比較することでそれぞれの塾が持っている強みや弱みがわかり納得して選べるからです。
比較することで
- 塾としての指導力の強さ
- 大学受験に強いかどうか
- 講師の質
などが見えてきます。
関連記事
▶︎「【大学受験の塾の選び方】失敗しない6つの観点と3つの注意点」
高校生で塾に通うべきかどうか悩んでいる方に向けて、実体験をもとに「塾に通うメリット・デメリット」などを紹介しました。
それぞれの塾にも特徴がありますので、自分に合った学習塾を見つけるため、まずは資料を取り寄せてみましょう。
この一歩が受験直前に大きな差になっていますよ。
- 四谷学院
- KEC近畿予備校・KEC近畿教育学院
- 〇〇塾 高校部(高校生用コースなど) など
- TOMAS
- 明光義塾
- 東京個別指導学院・関西個別指導学院
- スクールIE
- 個別指導学院フリーステップ など
- 名門会Online
- 〇〇塾 オンラインコース など
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまたここで会いましょう!
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